小室等

  • 黙って – 小室等

    黙っていたい木のように黙っていたい蟻のように黙っていたい空のように ただ聞くだけ風を川音を人の沈黙を幼子の笑い声を 黙っている花々とともに一枚の白紙とともに動きやまない雲を追って今 人気の新着歌詞 今日までそして明日から – 小室等 わたしは今日まで生きてみました時にはだれかの力をかりて時にはだれかにしがみついてわたしは今日まで生きてみましたそして今わたしは思っています明日からもこうし…

  • その日-August6 – 小室等

    苦しみという名で呼ぶことすらできぬ苦しみがあなたの皮膚から内臓へ内臓からこころへこころから私が決して行き着くことのできぬ深みへと歴史を貫いていまも疼きつづける その日私はそこにいなかった 今日 子どもたちの傷ひとつない皮膚がその日と同じ太陽に輝き焼けただれた土を養分に木々の緑が夏を歌う記憶は無数の文字の上で鮮度を失いかけている その日私はそこにいなかった 私はただ信じるしかない怒りと痛みと悲しみの…

  • 希望について私は書きしるす – 小室等

    希望は全身で笑っているひとりの子どもにあるその子の上の青空にあるだがもっと強い希望はもう泣く力もなくぼんやりと座っているひとりの餓えた子どもにあるその子の下の大地にあるそうしてもっとも強い希望は死んでしまったすべての子どもにあるその子らの姿を思い描くひとつの無名の心にある 風よどこの国のものでもない風よなんの主張もせぬ旗をひるがえせ春の野に 人気の新着歌詞 今日までそして明日から – …

  • おしっこ – 小室等

    大統領がおしっこしてるおしっこしながら考えている戦争なんかしたくないんだ石油がたっぷりありさえすれば テロリストもおしっこしてるおしっこしながら考えている自爆なんかしたくないんだ恋人残して死にたくないもの 兵隊さんもおしっこしてるおしっこしながら考えている殺すのっていやなもんだぜ殺されるのはもっといやだが 男の子もおしっこしてるおしっこしながら考えているほんとの銃を撃ってみたいなゲームボーイじゃま…

  • しーん – 小室等

    しずかなのがいいおおごえはききたくないでもかみなりはきらいじゃない しずかなのがいいせかせかはすきじゃないおっとりしてるとほっとする しずかなのがいいげらげらわらうのもわるくないけどにこにこのほうがおちつく しずかなのがいいばくはつのおとはききたくないひめいもうめきごえも しずかなのがいいそよかぜがふいてきてふうりんがなったりするのがすき しずかなのがいいいびきもおならもねごともかわいいけどしーん…

  • 風と夢 – 小室等

    どこから吹いてくるのだろうやさしい風 むごい風どこへ吹いてゆくのだろう風は怒り 風はほほえむ 傷ついた大地の上に風が夢を運んでくる 苦しみの昨日から歓びの明日へと 誰のこころに住むのだろう楽しい夢 つらい夢どんな未来見るのだろう夢は実り 夢ははじける よみがえる大地の上に夢が風を巻き起こす こころからこころへとひとりからひとりへと 人気の新着歌詞 今日までそして明日から – 小室等 わ…

  • すきになると – 小室等

    すきになるのがぼくはすきだれかがぼくをきらいでもぼくはだれかをすきでいたいすきなきもちがつよければきらわれたってすきでいられる なにかをすきになるのもぼくはすきすきになるともっとそれをしりたくなるしればしるほどおもしろくなるそれがうつくしいとおもえてくるそれがそこにあるのがふしぎなきもち だれかをなにかをすきになるとこころとからだがあったかくなるかなしいこともわすれてしまうだれともけんかをしたくな…

  • 木を植える – 小室等

    木を植えるそれはつぐなうこと私たちが根こそぎにしたものを 木を植えるそれは夢見ること子どもたちのすこやかな明日を 木を植えるそれは祈ることいのちに宿る太古からの精霊に 木を植えるそれは歌うこと花と実りをもたらす風とともに 木を植えるそれは耳をすますことよみがえる自然の無言の数えに 木を植えるそれは智恵それは力生きとし生けるものをむすぶ 人気の新着歌詞 今日までそして明日から – 小室等…

  • 死んだ男の残したものは – 小室等

    死んだ男の残したものはひとりの妻とひとりの子ども他には何も残さなかった墓石ひとつ残さなかった 死んだ女の残したものはしおれた花とひとりの子ども他には何も残さなかった着もの一枚残さなかった 死んだ子どもの残したものはねじれた脚と乾いた涙他には何も残さなかった思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものはこわれた銃とゆがんだ地球他には何も残せなかった平和ひとつ残せなかった 死んだかれらの残したもの…

  • 殺す – 小室等

    その人は人を殺した素手ではなく遠くから人を殺した血は見えなかった同情も感じなかったその日も空は青く澄んでいた その人は人を殺した朝起きて顔を洗ってコーヒーを飲んでそれから皆と一緒に人を殺した殺したなどとは思わずに誰にも咎められずに その人が殺した人は殺されたとも気づかずに呼吸が止まり心臓が止まり死体になったが死んだのではなく殺されたのだその日も赤ん坊が生まれていた 殺した人もいつか殺されるかも殺さ…

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