大石晴子
沢山 – 大石晴子
ハレの日もケの日も
君に果物をむく
可愛い種のカーブ
嬉しいこと沢山 隠しておいた
時間が私にそう言う
ハレの日もケの日も
表で子供達は遊ぶ
立ちっぱなしで読み直すページ
悲しいこと沢山
ここにいたんじゃ
部屋の隅 もう日溜まり
話してみたいこと
温もっていく
覚えた途端に 変わっていく
ハレの日もケの日も
君に果物をむく
ハレの日もケの日も
君に果物をむく
可愛い種のカーブ
嬉しいこと沢山 隠しておいた
時間が私にそう言う
ハレの日もケの日も
表で子供達は遊ぶ
立ちっぱなしで読み直すページ
悲しいこと沢山
ここにいたんじゃ
部屋の隅 もう日溜まり
話してみたいこと
温もっていく
覚えた途端に 変わっていく
ハレの日もケの日も
君に果物をむく
小さな夜もう余韻が部屋を浸していた手持ち無沙汰着替えもせず そこまで出てみれば青白くて冷んやりしたサテンのような月が明かす私の影ひとつこの街は初めて無音になる光