坂口有望

15歳の詩 – 坂口有望

最近 目が悪くなったのに
君の嘘は見えてしまうんだね
どうしようもなく辛いときに
笑顔を見せるのは泥棒の始まりだ

最近 いい事があったのに
君の目には映らないんだね
どうしようもなく暗いときに
懐中電灯で照らしに行くよ

こんな日に限って手はとても冷たかった
手が冷たいのは心が温かいからなんだって
温かい言葉を思い出して なぜかさみしいよ

僕らは終わりに向かって生きてるんだ
悲しいことだけど
タイムリミットのなかで息をしてんだ
カラコンつけた世界は
外せばモノクロだった
未来は 未来は 難しいよな

最近 話題の占いも
いい時にだけ信じればいいよ
どうしようもなく辛いのは
今だけ 今だけ

こんな日に限って街はとてもにぎわっていた
この街にはこのまま見えてるものだけじゃないんだって
温かい言葉を思い出して なぜかさみしいよ

僕らは終わりに向かって踏み出すんだ
正しいことなのか
なにもわからないなかで走ってるんだ
空気を切り裂くような
尖った心と言葉は
誰かを 傷つけて やっと気づけるんよな

答えは写さないこと 本当に言いたいこと
大事なこと 大事なこと
わからない わからないことばかりだ
わからない わからないことばかりだ

僕らは終わりに向かって生きてるんだ
悲しいことだけど
タイムリミットのなかで息をしてんだ
でも僕らはそれを忘れて
いつかは大人になって
生きてく 生きてく 生きてゆくから

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