坂井一郎

  • 男の日記帳 – 坂井一郎

    今夜は男の 日記帳何故か読みたく なった俺ページを重ねた 月日だけ悔いを残さず 生きただろうか過ぎた過去(むかし)は 変えられないが明日(あした)は勇気で 変えてやる 夢だけ背負って 生きて来た怖(こわ)いものなど なかったが初めて出逢った 向かい風散って砕(くだ)けた 希望のかけら泣いた涙の 数だけ知った出逢った心の あたたかさ 一途(いちず)にひたすら 一つ道前に向かって 歩きたいあわてずあせ…

  • 灯り – 坂井一郎

    本気で生きて 来た道で待っていたのは 落とし穴真っ暗闇で のたうちまわりもがいてあがいて つかんだ灯(あか)り情(じょう)という名の 親ごころあなたが居たから 今がある はぐれた夢は 遠ざかり愚痴(ぐち)と弱音(よわね)に まみれてた心の居場所 失(な)くした俺があなたの背中に 見つけた灯(あか)り愛という字が にじんでたあなたが居たから 生きられた 涙の日々に 明け暮れてやせてやつれた この体あ…

  • 止まり木のブル−ス – 坂井一郎

    花の咲く道はじかれて しみじみと知った裏町 人情(なさけ)が身にしみる酔って くずれた心の隅でひとり 女が口ずさむブル−ス ブル−ス おまえが止まり木 昇る朝日はおれのため あるような馬鹿な昔が今では恥ずかしい落ち目 浮世は手の平返(ひらがえ)しすさぶ胸には風が吹くブル−ス ブル−ス おまえが止まり木 捨てた昨日(きのう)に未練などないけれど拾う明日(あした)はおまえのためにある夢も運命も分けあい…

  • 夢つなぎ – 坂井一郎

    流れるままに 身をまかせ生きてみるのも いいものさ疲れた時には 立ちどまり風の歌でも 聞けばいいどうせ男の 生きざまはひと時の 夢つなぎ 夢つなぎ (セリフ)男ってつらいもんですね。義理とかしがらみとか…。いっそ何もかも捨てて生きられりゃ、それもひとつの人生かもしれませんが…。 今日から明日の 間にはしばしやすらぐ 酒がある星くずながめて 草枕ひとりさまよう 旅の空いつかふりむく 人生は思い出の …

  • 泣けるねー – 坂井一郎

    雪の 降る夜は 思い出す北の育ちの 君の事想い出したら 呼んでよと泣いて 別れたあの夜が酒のグラスに 泌みついてジンと くるんだ…「泣けるねー」 君の 優しさ 悲しみが俺の心に 降り積もる細い身体を 折れる程抱いて詫びたい 思い切り夜が流れる 旅の宿ジンと くるんだ…「泣けるねー」 雪が 深深 寂しさを連れてくるのか 今日も又君の笑顔に 逢いたくて探し 求める この俺の心 漂う 未練街ジンと くる…

  • しみるねー – 坂井一郎

    流されて辿(たど)りつく 旅路の酒場…雨に打たれる 浮草も人の情けで 季節はめぐる逃げちゃ負けよと 励ますおんなしみるねー しみるねー男ごころにしみるねー 住み慣れたあの街の 灯りも消えた…夢に迷子の はぐれ鳥だれを恨むじゃ ないんだけれど後ろ振りむきゃ つめたい風がしみるねー しみるねー骨の髄までしみるねー 生きてゆく喜びを 教えてくれた…独りぼっちの この俺に愚痴もなげきも 過去から捨ててぐっ…

  • 夜明けの停車場 – 坂井一郎

    夜明けの停車場に ふる雨はつめたい涙をかみしめて さよなら告げるきらいでもないのに なぜか別れたくないのに なぜかひとりで旅に出る 俺は悪い奴だからぬれていないで 早くお帰り君には罪はない 罪はないんだよ 一駅過ぎるたび かなしみは深まるこんなに愛してて さびしいことさきらいでもないのに なぜか別れたくないのに なぜかしあわせ捨ててゆく 俺がわからないだから遠くなるほど 胸が痛むよ君には罪はない …

  • 横須賀シェリフ – 坂井一郎

    ヨ・コ・ス・カ シェリ~フヨ・コ・ス・カ シェリ~フ 月の灯りが ゆらゆら揺れる惑うこころを 諌(いさ)めるようにふたり夢みた ハーバーライト古い港は 忘れはしない愛と誠の 横須賀シェリフ十年たったら も一度逢おう嘘はつかない 横須賀シェリフ今月今夜が 約束のとき信じているのさ わかっているのさおまえしか 愛せないから ヨ・コ・ス・カ シェリ~フヨ・コ・ス・カ シェリ~フ 熱いくちづけ 交わしただ…

  • 愛を消さずに – 坂井一郎

    逢いに行きたい 子供の様に逸(はや)る心を 紛(まぎ)らせる別離(わかれ)てひとり 今何処(どこ)に想い出残して 夢だけ残して俺は本当に 俺は心底 惚れてたよ恋の破片(かけら)が 残るなら愛を消さずに 待っててほしい 不幸でいるなら 心が痛む遠く離れて しみじみ想う飛んで行きたい 今すぐに戻れるものなら お前の愛に時刻(とき)がふたりを 時刻(とき)がふたりを 許すなら永遠(とわ)の別れに したく…

  • おまえと水割り – 坂井一郎

    木枯しが吹きすさぶ 俺のこの胸に春のぬくもり 注(そそ)いでくれた女(やつ)あれから何年指になじんだ このグラスふるさとみたいな 止まり木だった水割り 水割り おまえと水割り 一人減り二人減り 客が消えた店俺に甘える おまえがいとおしい何(なん)にも言わずに酔ってはしゃいで いるおまえ涙のやり場に 戸惑(とまど)う夜に水割り 水割り おまえと水割り 明日(あした)から淋しくて 生きてゆけないと腕に…

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