吉岡秀隆

工場跡の空地 – 吉岡秀隆

工場跡の空地 俺達バイク並べては
くり返す仕事と笑い話の日々
あの頃俺達十六で汗にまみれて
たたきつけるようにどこまでも走ってた
oh だから今胸がきしむ かなわぬ夢を描き過ぎて
あこがれがなぜかから回りする星空で

みんなわかってたさ 誰かがつぶやいたセリフ
バイクを降りたあの日初めてネクタイしめて
仲間から遠く離れた俺が今
寂しさよそおっても誰も近づきやしない
oh だからビルの片隅で投げつけた心が
傷つけた仲間の流れた時に重ね合う

みんな元気か 俺のように寂しくないか
たまり場の空地ビルが建ったらしいけれど
中卒のお前が今一番輝いてる
「くだらねぇ大人にゃなりたくねぇ」お前の口癖
oh やさしさとは自分らしく生きることだと気づいた今
お前らに会いたい あの頃のお前らに
oh お前らに会いたい バイクに乗って

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分岐点 – 吉岡秀隆

ひかれたレールの上を歩く君は明日をも見えないこの僕を笑うだろうか自由という名の孤独の中で満たされぬ心ひきずってなお夢を追うことはそんなにバカげてるか見知らぬ誰か

北風に吹かれて – 吉岡秀隆

北風に吹かれて駅へ続くいつもの道をふり返る余裕もなくただペダルをこぎ続けてるこの街で描いた果てしなくでかい夢って奴をふり切るように髪なびかせ日常にまぎれ込んでく

心弱き君へ… – 吉岡秀隆

心弱き君の口癖はいつも僕を突き放す行き交う人々わけもなく見てる二人ぼっちくり返しでも生きてゆけると君にささやくうずくまり泣きじゃくる君は耳をふさいでいるどんな愛

どうしようもないこと – 吉岡秀隆

どうしようもないことなんて世の中にはいくらでもあるたとえば愛した人が僕の手を振り切ることはりさけけそうな胸を抱えそれでも働く続け存在理由すらなくして誰を演じよう

この街の二人 – 吉岡秀隆

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無明 – 吉岡秀隆

oh 俺達の時はこのまま終われやしないと明け方の街oh スピードに身をゆだね赤く光るシグナルを蹴飛ばしてoh 殴り合う意味などないと知りながら敵を探し続けるoh

吐いたツバ – 吉岡秀隆

それでも生きてゆくことが一番、一番難しいんだこの街じゃ死ぬことを恐れて生きることができないなら死んだほうがましさ路上でうずくまる人を見た 見て見ぬフリをする人も

月 – 吉岡秀隆

だから僕は誰も信じられずに車を飛ばし夜の街を抜けて思い出していたのさ幼い頃のことをいつからだろう孤独を知り生きることの意味をひとつひとつ砂を噛むように届かぬ思い

ラストソング – 吉岡秀隆

一人ぼっちで僕はどこまで歩いてゆけるというのか背負いきれぬ痛みの数だけ夢を見てしまうのは何故だろうはいつくばり立ち上がること君は教えてくれたもう君の後も追えない

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