原田珠々華

  • プラチナ – 原田珠々華

    味のしなくなったガムを吐き出しまるであなたのようねいつも揺すぶる裸足のままきっと走ってきたから傷だらけの恋人たち 時間だけが過ぎていくよ私の悩みも今ではちっぽけで ずっと先であなたを待ってるから街灯に照らされた小さな目から落ちた涙プラチナ 誰かが言い出した恋の行方は運命ならばきっとまた巡り合う不幸になりたがる私の癖にあなたが幸せと名付けた 季節だけが進んでくよう焦りが終わりを急かすような夜だ ずっ…

  • わたしに着替えて – 原田珠々華

    おしゃれに着替えたけどこれって本当のおしゃれなんだっけ?誰かに聞いてしまったら自分の足で出かけられなくなる?もやもや たばこは苦手だけどこの匂いはそんな悪くない窓枠で切りとった街はわたしの大好きな場所になりそう ああ君を待っている時間に聞いた話や、曲だって知らなかったから今度話そう クリームソーダに世界ではじめてあのチェリーをのせてみた人は気づいたことでしょう「わたしのかわいいを見つけた」って わ…

  • 秘密 – 原田珠々華

    生まれた場所見た景色も違うから分かり合えるはずないでしょ?君はそんなことも知らないのね過ごしたとき戻れないあの頃には例え知らないころの私を恋しく思ったりしてもね輝いてたのはひとりでも私十分可愛くいれてたから私の秘密をひとつだけ教えてあげるふたりの秘密を集めたら愛に変わってたよほら結んだ小指には糸が 見上げた空に映った永遠は無いってことに君が気づいたら終わりが来てしまうかもねいつしか思い描いた未来と…

  • 光合成 – 原田珠々華

    明け方のやさしい光の中窓の外起きぬけの太陽と眩しさが白く染まったこの街で夢を見る暇もなく歩いてた 届きそうな人には自分を押し当て嫌うことで保てた自分ならばいらない 纏う光あと1ミリ手を伸ばして掴める夢は星のよう待とう光照らされなくとも生きてるここで息を吸って歌ってた 私だけ取り残されたような日々毎日に少しずつ慣れていくこの先は誰にも分からないよ私にも分からない自分のこと 無くさないよう握ったあの日…

  • 帰路 – 原田珠々華

    一番街の隅にある電灯はもう消えてしまいそう いつも通りのはずなのになんだかうまく笑えなかったこんな言葉に意味はないよ確かめ合った愛の形 ごめん私まだなりきりのままここへきてしまったんだよね君の何かになりたくて 息吹きかけたなら足音立てずにいなくなってしまう雨の日訳もなく泣いてしまった不安だなんて揺れた瞳見つめながらさ行かないでさえ言えなかった駅で未来揺られた君と 明日の朝起きて「おはよ」と言うから…

  • 泣きたい夜に – 原田珠々華

    痺れた足引きずって 涙を擦って溺れないで聞いてほしい 僕は恋をしたみたいだ 泣きたい夜がきたんだ 「今なにしてんの?」居留守してる君のこと バカみたいに惚れてんだ 少し背伸びをしてきた 友人の言葉なんてもうよくわからない 興味もない そう僕は泣きたい夜に もう少し月を見てるよ暗闇の夜空 浮かれた月が僕のようだ君が笑えば それだけでさ十分じゃないよ今はただ 君の声を待ってる 痺れた足引きずって 夜道…

  • サイダー – 原田珠々華

    太陽に照らされ僕は 今日も頭がくらくらと夏の蓋をあける時 弾けた泡と君の笑顔この夏の招待状持って君と僕は出会ったんだ喉を通る痛み甘さが混ざりあって僕を染めていくように ねぇ水色のプールに溶けていく甘さ苦さ重ね大人になるんだきっと 愛に溺れ恋心夏の泡が喉を駆けるヘッドフォンから鳴り止まないこのハートビート 時のなか月を見て今日も行かなくちゃチャイムが鳴った午後6時水色水面が揺らめいて飲み干すサイダー…

  • Sixteen – 原田珠々華

    気がつけばあたりはふたりぽっちぽっかりと空いた穴でふたり実らない夢もあると知った好きだった歌も忘れてしまった坂道はとうに下ってしまったあの時買ったリップはもうどこへ変わってしまうもの忘れてしまうこと 擦り合わせ果実のミックスジュース何かが待ってるとか馬鹿らしいよ待ち合わせた時間流れるミュージックらしくなんてわからない 君に抜かされるのが怖くって今日も目一杯背伸びをしてみるよただ一つ歳を重ねる度何故…

  • ハジマリのオト – 原田珠々華

    ハジマリのオトがする声聞かせてよ静まり返った街に響く鼓動さえ さよなら 手を振って夢の中で いつか会おう何もかもたったひとつ言葉さえ躊躇った 彷徨い踊るステップ刻んで懐かしいメロディあの日は忘れなくていい ハジマリのオトがする声聞かせてよ静まり返った街に響く鼓動さえハジマリのオトがする声聞かせてよ交わる指の隙間零れる孤独を 泣きそうな言葉たちよ誰かがいた居場所離れて何もかも見えなくても側で笑う花の…

  • 今年の夏休みは君とデートに行きたい – 原田珠々華

    クラスの後ろの席に一人本を読んでる君がチラリ 窓辺からスポットライトが照らして目線そらせないんだ 理想のタイプとは違うけれど誰にもわかってもらえなくていい決して目立たないけれど私は君しか見えてない この夏は きっと一度きり顔が赤くなるの 暑さのせいにして本当は傷つくのが怖いけど青春を見逃すな 今年の夏休みは 君とデートに行きたい近くのデパートでも映画でも君とならなんだって楽しめる今年の夏休みは君と…

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