何故に陽炎(かげろう)はゆらめいて
黄泉(よみ)へと誘う澪標(みおつくし)か
遙か紺碧(こんぺき)の空と海
すべてをのみ込むあの蒼さよ
還らぬ日の想いを胸に抱く季節(とき)
儚(はかな)き泡沫(あわ)のような運命(さだめ)のものたちも
果てしない輪廻(みち)を彷徨(さまよ)えるのなら
いつもずっとずっと傍(そば)にいてあげる
赤い花弁(はなびら)が落ちる瞬間(とき)
数多(あまた)の生命(いのち)が誕生(うま)れ逝(ゆ)くの
幾千(いくせん)の歳月(としつき)を波が弄(もてあそ)ぶ
麗(うら)らかな陽の中で私も風になる
大空を花が埋め尽くすように
海をもっともっと抱きしめてあげる
やがてきっときっと永遠(とわ)は刹那(せつな)に去って
だけどずっとずっと此処にいてあげる
ただ風が吹いている
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永遠の調べ – 元ちとせ 最期の別れが訪れる瞬間(とき)胸に溢れ来る永遠(とわ)の調べ歌いたまえ届けたまえ満ちたりし心で土へと還らんふたたび緑が芽吹くように季節が悲しみ癒すように祈りまし
遠い海へ旅に出た私の友達 – 元ちとせ 何故だろう?不思議君がいない風にも空にも夢見た春はあの梢に降り立つのに私は今日も前を向いて歩いていますか?涙に負けないようにどうかずっと 見守ってて瞳閉じればあ
この街 – 元ちとせ この街の空にも星は瞬く今はただ姿を隠してるだけ声が聞きたいこんな夜だから遠い距離(みち)を越えて忙しく行き交う人の波間に混ざりあう糸口も見つけられずに落としたも
千の夜と千の昼 – 元ちとせ 失した羽を探し続けてももう 何処にもないんだよあなたが時間を止めてしまってもねえ 星は動いてる言葉も祈りも風船も花束も届かない千の夜と千の昼を超えて溢れる光の銀
トライアングル – 元ちとせ トライアングル トライアングル夜空に燃えてる。トライアングル トライアングル彼方からいつかあなたに 届くようにかすかな光に気づきますようにトゥインクル トゥイン
音色七色 – 元ちとせ 遠い場所から来た その音色思い出して欲しいと響いている青い氷河が ほら 割れる音いななき さえずり ささやく声音は集まって私を呼ぶ時にいたずらに謎かけしながらむ
翡翠 – 元ちとせ いつか会う人へ伝言(ことづけ)をしました。今しがた ほら あの風に...墨絵の鳥たち 寂しげな翼のほんとうの色 しらせたくて祈りましょう 夏の夜碧(あお)い翡翠
月齢17.4 – 元ちとせ 私のラジヲ 壊れてしまってダイヤルが何処までも廻ってしまう月が満ちてカーテン越し窓の外が入って来た気配17.4Hz月齢と同じ誰も知らない放送局遠い夜彼方から届く
百合コレクション – 元ちとせ 夜毎夜毎 夢に咲く百合の君百合から百合へ ささやく花言葉高原の停車場の汽笛ふるわせてゆめうつつのまま閉じたるつぼみを抱きしめてオペラホールの丸屋根の上で視つめて
ウルガの丘 – 元ちとせ まだ見ぬ恋を 失したような夕焼けたなびき 沈んでゆきます草原を駆ける 名も無き馬よやがて誰かに 捕らわれるのでしょうかひとりぼっちになったとき宵の明星 煌(きら
ワダツミの木 – 元ちとせ 赤く錆びた月の夜に小さな船をうかべましょううすい透明な風は二人を遠く遠くに流しましたどこまでもまっすぐに進んで同じ所をぐるぐる廻って星もない暗闇でさまよう二人が
幻の月 – 元ちとせ あかいくだものをがりりと噛みました濡れたくちびるがぬらぬらと光ります柔らかい布で 体を拭きましたこぼれる雫は誰の涙でしょうか幻の月の影をぼんやりと眺めていますあ
夜に詠める うた – 元ちとせ やわらかな夜に ひとり手紙を書いています葉桜の頃 過ぎて夏の気配満月の夜に そっと手紙は捨てましょうつれづれなるがままに春は逝く木々のざわめきに風は確かめられる
君ヲ想フ – 元ちとせ 紅く 棚引く雲は誰の泣き顔か灯り 消えて点って明日を手招いているひとりで行くと決めた時に確かに心が宿命という声を聞いた窓に浮かんだ景色今を縁取れば出せない絵葉書
サンゴ十五夜 – 元ちとせ 愛(かな)しゃる あの面影窓に映る月影夜の宙に駆けだすわたしを連れて拝(うが)むぃぶしゃた拝むぃぶしゃた拝むぃぶしゃた愛しゃる その体温(ぬくもり)待ち焦がれた
夏の宴 – 元ちとせ 雨あがり 森の中鬼百合が香り立つようこそ ここは夢の境い目ようこそ 今宵 夏の宴に赤々と迎え火は天空に這い上がる眠りについた兵隊たちも風に飛び交う妖精たちも降り
ひかる・かいがら – 元ちとせ 旅立つ人よ 行方は聞かないそっと潮風にゆだねます砂に埋めた 願いのかけらをたったひとつだけ 手のひらにひかるかいがらを あなたにあげようサヨナラを口にする代わり
心神雷火 – 元ちとせ にわかに熱を帯びながら雲が渦を巻く生きもののようにこころにやがて滑りこむもうじき ほら 雨が降る頃別れたひとを探す行くあてない嘆きも引き潮に帰るせめて悲しみもは
37.6 – 元ちとせ あれは麻疹で早退けした午後母の背中で少し眠ったゆるい坂道 降りきった頃にどこか泣きたい気持ちになったぼんやり開けた目にいっぱいのベニトンボ大事なひと時 悼むよう