手。
手、たたいてた。
ケイタイごしプレ…プレーンの匂いがした様な不快な朝を
弾き飛ばすためかもね。
そう。僕のオペは、明け方まで続けられた。
世界最高のスタッフによって。
そん時、僕はといえば、長い長い夢の中に居た。
“ポシェット”っていう部屋の中に居た。
そこで僕は1302曲を書き、そんで43800本の煙草を吸い
5009回手を洗って、306回泣き、
64匹のアゲハに名前をつけ、2人愛し、5人憎み、
46回飛んで、3回ジグソーをあきらめ
752冊のマンガを読み
4042錠の安定剤を飲み下しながら
四六時中 こっから抜け出す方法を考えた。
あ…。「♪チュルッチュチュチュ」 あれは?なんだろ?
「♪チュルッチュチュチュ」まただ!
イラつく! わかんないとイラつく。わかるともっとイラつく。
安心する。わかんないと安心する。わかるともっと安心する。
あ…。白…。
白い部屋。“ポシェット”と違う部屋。
病室? ぼんやりと見える。
誰か僕の顔をのぞきこんでいる。
僕にそっとキスをする。
僕は、1回目の涙を流す。
誰だろう。すごく、優しい。
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