ただ一言だけ「会いたい」と
呟いた声が届かない
愛情や感情
可視化できないものに形を求めた
まるでそれだけが二人を繋ぐ全てかのように
彼が明け方出て行って
独り部屋に残された彼女は
ただ一言だけ「会いたい」と
誰も見ることが無い電子日記に刻んだ
不器用な愛も消えそうな夢も
小さい部屋に寄せ合って
暮らしていた “until the previous day”
あの日々に嘘は何も無かった
手を伸ばした
捕まえられないと知っても
気づかないフリした
まるでそれさえも二人の関係の全てのように
自分の傷は見せずに
彼女の傷に触れた彼は
ただ一言だけ「会いたい」と
打ちかけて電子手紙の画面に涙を零した
呟いた声は届かない
終わらない愛は無いと信じた
出会った頃の二人は
素直になれないまま離れました
不器用な愛も消えそうな夢も
小さい部屋に寄せ合って
暮らしていた “until the previous day”
あの日々に嘘は何も無かった
あの時お互いが素直になってたらなんて『もしも』を探しても
二人がそれを選ばなかったのだからこの愛はここで終しまい
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