シュプレヒコール – フジロッ久(仮)

耳をすまして歩いてみれば
眠るひかりに　灯りをあてる
魔法のような響き

見えない雪が解けだして川になり
紫陽花の蕾並んだ通りを流れてく

チェーン店やテレビで見ることのない響き
気付き　口ずさむ
手遅れか？　出遅れた？
やり直せる歴史が言う

おお！シュプレヒコール
街中に裂いて乱れる花々
命が踊る
気持ちが起こる
水を注ぐその手は誰のだろう？

ゆこう　聞こえよ
そこかしこあがる声の中
命が通る
あかりがともる
息をする　この世界は誰のだろう

テレビを消して
円盤に乗って
あいつは言うぜ
「もっとボリュームをあげて！」
勇気を出して
あの娘を誘って
繰り出そうぜ
レッツゴー！
はっきりもっと勇敢になって
「でも、だって」なんて言わないで

さあ、はじめようぜ！

耳をすまして
声が聞こえる
好きな人の声が聞こえる
おとうさん
おかあさん
お兄ちゃんと
話をしてみる
ごうくん
ワトソン
いつもの顔が浮かんで笑える
まだ笑える
いつまでも笑える？
歌声は自由をめざす
僕が生きるこの世界は誰のもの？
僕は誰のもの？

値札に埋もれて
窮屈そうな願い
気付き　口をつく
流された？　騙された？
知恵と勇気を歴史に知る

やぁ！シュプレヒコール
灰をふりはらい　踊り出す　ゆたか
命がともる
瞳をこらす
見慣れた言葉の意味が変わる

ゆこう　聞こえるよ
そこかしこあがる声の中を
命が通る
気持ちにともる
温度が伝って　また声になる
キスをする
息をする意味を知る
この世界は誰のだろう

耳をすまして　歩いてみれば
眠るひかりの手をとり連れ出す
魔法のような響き