ヒグチアイ

この退屈な日々を – ヒグチアイ

愛してる、の言葉よりも
愛してる、が伝えられる
言葉はあるのかな

大切にすればするほど
離れてく、この気持ちに
終わりはあるのかな

よかったことばかり思い出して
あなたとの日々を進めてゆく
その日々のことを愛と呼ぶのかな
誰も知らないなら決めていいよね

バカじゃないけどバカしたい
ただそばにいれば
満たされるみたいに
続きたい、永遠になりたい
目を見て話せば
知りすぎてしまう
まだあなたを探したい

本当を伝えたいのに
本当のことを言うと
ウソみたいと笑う

公園の隅に散らかる
空き缶を蹴飛ばすよな
ドラマみたいな恋じゃない

所詮他人なのにわたしたちは
繋がり合いたいと思い合う
一つになりたい
そういうんじゃなくて
二人は二人のままここにいたいだけ

変われない、それでいいんじゃない?
不器用なこの手
傘もさせなくて
濡れてる、けど泣いてない
どうしようもないねと
ため息つくけど
その目は優しかった

あきらめよう 似合わないものはある
あきらめよう 笑えないこともある
明日にはなおってるご機嫌も
ごめんねと言えないの 今日だけは

バカじゃないけどバカしたい
二人だけの海
泳いでゆけたら
そうじゃない、わたしたちは
コンクリートの上
スニーカーで歩く
つまらなくてもいい
バカみたいに真面目でいい
襟を正すような愛し方でいい
守りたい、約束しよう
退屈な日々を
笑えない日々を
永遠の
永遠の愛と呼ぼう

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