ハルカトミユキ

絶望ごっこ – ハルカトミユキ

どこかで聞いたような
美しく薄っぺらい言葉を並べて
陶酔してる 気持ちいいだろう。

絶望ごっこしてる君と、
それに憧れちゃった僕と、
どちらもおんなじ匂いがしている。

何一つも欠けてないのに泣いてる君は
可哀相だね。
愛想尽かして見放す僕も
結局ここに戻ってくる。

開けておいた窓に普通の陽が射して
綱渡りをやめてしまった君はつまらない
安心なんていいからもっと危なくなれよ
今日は天気が良いな、ここは平和だな。

曖昧な箱の中に好きも嫌いも放り込んで
手を繋いでいる そろそろ帰りたい。

予定通りの今日の終わりに
上手な言葉聞いているだけ
反対の事を思っているのが
バレないように黙ってるんだよ。

無防備な姿でもう一度言ってみろよ
安全な場所でいつも守られてるくせに。
散々嫌った後で味方になってくれよ
今日は暖かいな、ここは平和だな。

何一つも欠けてないのに泣いてる君は
可哀相だね。
箱の中が空っぽなことが
バレないように黙ってるんだよ。

安全な部屋の中で肌に触れてみても
傷がすっかり癒えてしまった君はつまらない
安心なんていいからもっと危なくなれよ
今日は天気が良いな、ここは平和だな。

両手を挙げてもう一度
消えたいなんて言ってみろよ
安全な場所でいつも守られてるくせに。
呆れ返って最後に味方になってくれよ

ここは平和だな、ここは平和だな。

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