サカノウエヨースケ

月と太陽 – サカノウエヨースケ

真っ赤に染めた空の下
ひざを抱えて泣いている僕
掛け違えたボタンの隙間からこぼれた
「サヨナラ」が前触れもなく突然
血相変えてやってきたよ
逆立ちして振り落としても邪魔しにくるんだよ

二人見た夕焼けも 口癖真似ることも
「私の自慢」って笑って言ってくれたじゃないか?

僕に見えるのは太陽の下の君
僕に見えないのは月の下の君
月が地球を抱いて眠る夜
僕の知らない誰かの腕の
中で君は笑って眠るの
独りぼっち こんな淋しいの
いっそ僕の弱い心を今日の雨に流そう

星屑が広がる夜空に
太陽を望んだりするように
ここにないものねだり 君の名を呼んだよ
いつしか雨も上がったよ
洗濯された葉っぱが揺れるよ
切なさは淋しさよりも少し暖かい

僕等だけの記念日 水たまり映る二人
「ずっとそばにいて」って笑って言ってくれたじゃないか

僕に見えるのは太陽の下の君
僕に見えないのは月の下の君
月が地球を抱いて眠る夜
僕の知らない誰かの腕の
中で君は笑って眠るの
独りぼっち こんな淋しいの
いっそ僕の弱い心を今日の雨に流そう

月が地球を泣いて眠る夜

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