あたし顔の赤い金魚 背鰭尾鰭何ひれ?は白い
気ままに泳ぐだけ金魚 仲間はみんな嫁いで行った
あたし売れ残った金魚 逃げ出すチャンス待ってる
あたしご乱心の金魚 近所には長生きの亀
あたし誰かを待ってる 待ちたくもないのに待って
あたしアナタを待ってる 吐き出す泡は弾けた
あたしふくふくのほっぺ金魚 綺麗なスタイルではないの
けど愛嬌抜群の金魚 お目が高いヒト待ってる
けど あたし本当は海が見たい
人工の命だけど珊瑚礁の家に帰りたい
そんな夢みるビロードの中
あたしアナタを待ってる 待ちたくもないのに待って
あたしアナタを待ってる 良い値ですけど 愛してよ
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正しく日は昇り子供の声 外から聞こえる瞼を閉じるたび 鼓動に弾かれて涙が零れる海月の骨の様 今どこにいるの明けては暮れていく 眠れないのに瘡蓋剥がすように思い
エマージェンシー 告げるベルの音いつも脳裏で響いてシュレディンガー猫 篭の中でそっと 息を潜め長くて綺麗な指先 暗闇泳がせて強いお酒流し込んで潤んだその目で逃げ
うるせぇな 朝から何かと騒ぎ立てるテレビ逃げ込んだ携帯の中 すれ違う価値観“いけない何か”が蔓延しているこの世界で僕は不敵に笑う誰が一番偉いだとか誰が一番悪者だ
貴方は私に名前をくれた人貴方は私に言葉をくれた人貴方の皺くちゃな手が温かくて好きだった貴方の優しい眼差し覚えてる私が 癇癪起こして貴方の背中蹴っ飛ばした時のこと
「君っていい人だね」その言葉は無意識に首を締め付ける何も知らないあの子の笑顔を汚い感情で塗り潰した光の届かない深い海の中一人きりで泳いでいる現実を知るたびに溺れ
まだ少し肌寒いけれど葉桜が季節を手招くおめでとうって初めて伝えた日から随分時が流れたね雪の中家出したあの夜も保健室こもっていたあの日々も懲りずに僕を迎えに来たこ
あの日の海に煌めいていたもの焼ける様な砂浜と空と海は混じることなく遠く遠く蝉達が歌う夏休みタイムリミット太陽がうなじをくすぐるから逃げる様に海へ走った鼻に水が入
夜の匂いが残る 朝の空気飲み込んで醜い人間たちをビルの上から高みの見物みっともない みっともないぜゴミ溜めの中生きる姿みっともない みっともないけどこの世生き抜
長めの残業終えて色めき出す街へ繰り出す高らかなヒールの音 誘惑の深紅滑らす唇頭の悪い誘いの言葉も今なら聞いてあげる願わくば、この店一番のお酒を頂戴華奢なグラスの
花が揺れている いつか見た夢の中微睡む カーテン 差し込んだ 薄紫の光日差しに手を掲げて 透ける 指の端っこ真昼の色を 思い出して再び目を閉じた月はまだそこに
人の群れの中で落としてしまったアイデンティティもう何周も同じこと繰り返してそれでもまだ見つからない高いところに飛び立てば探していた答えが見えるかもしれないこの手
デートに連れてってチープで楽しいとこ髪はセットしてよ私もオシャレするよ可愛いとかさ好きとかたまには言ってよ世界で一人だけ貴方に言われたいの!ラーメン屋が良いって
キラキラ キラキラ 暑さの残る夜二人見た花火 水面に落ちる火の粉触れそうになる手 繋がれるのを待つ時間をかけてそっと握ってくれた少し汗ばんだ手に貴方への想い込め
くたびれたスーツを着こなしきつめに結んだネクタイをとりあえず緩める満員電車に押し潰されて隣には派手な女きつめな香水の匂いが移るさびれた行きつけの店愛想の悪いあの
平等という言葉が嫌いです上とか下とか位置が決まるから理不尽な世界で生きてます期待なんて捨てなきゃ誰のことも愛せやしないよ出る杭見れば容赦なく叩き悦に浸って笑って
静かに眠る君の唇ひび割れてる無骨な腕の中で 鼓動に耳澄ませる素肌伝い落ちていく生温いこの焦燥身を委ね掻き乱す大丈夫と教えてla la la …色んな初めてla
3年ちょっとの長すぎた春無理やり断ち切ってみたけどさ少しナーバスな日々になっちゃって自分のベッドですら居心地が悪くて連絡先やっと消せたのに写真はまだ全部消せなく
規則正しく並ぶオレンジの街灯逆向きに走り去る夜の街今日の月はどこに居るんだろう窓の外覗けば真上に半月少し開いた窓から入り込む風に髪を遊ばせているいつか思い出せな
蜃気楼揺らめく灼熱砂漠 太陽が沈む頃生存本能仰せのままに生命を喰らい生命を燃やす戦いの狼煙が上がる嗚呼 この空腹満たしてはくれないか万象の叫び響き渡る大地嗚呼
霧の中から帆船が浮かんできたこれは僕の夢の中乗組員はあべこべで足りない形伽藍堂の瞳こっちに向けている「話を少ししようよ少年」彼はカタカタと近づき僕の手をとった甲