無くしかけてた私の名前を
一人あなたは呼んでくれた
ここにいるよ
答えて伸ばしたこの腕は
何も掴めず声は届かない
一つ一つ変わってゆくその景色を
私は悲しいほど
あなたの隣で見てた
優しく消えてゆく 私の居た世界
あなたのくれた時間で何を願う
私を忘れないで 私をもう忘れて
偽りのない言葉はまだ
言えない
誰も彼も忘れてゆくこの名前を
あなたは悲しいほど
いつまで繰り返すのか
望んでいたものは何かも分からない
呼ばれたことに喜ぶ子供のよう
あなたの側にいて あなたに愛された
これ以上のない幸せだと 知ってるのに
一度目の日を私は覚えていない
二度目に迫るその日は近いだろうか
名も無き小さな誰かの無数の叫び
痛いほど響くその心は 何処へゆく
優しく滲んでく 私の見た世界
何事もなく過ぎてく 青い青い空
取り残されたままの 姿を探しては
それに縋ってしまうようで
優しく消えてゆけ 欠片も残さずに
あなたのくれた全てと連れていって
私を忘れないで 私をもう忘れて
偽りのない言葉を今残そう
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