ほたる日和

  • 前触れ – ほたる日和

    「今日を境目に 劇的に変わるような気がする」予感めいたものが胸の中を駆け抜けていったきっとそれこそが その予感こそが 何かの前触れで未来を占う 伏線の一つかもしれない 新しい街で生きてゆく 今日がその始まりだ僕の中で 何かが音を立てて動き出そうとしてる平行線を辿る過去の残像に 未練なんてものは微塵もない 突風に吹かれ舞い上がる 花吹雪の中に見つけた光 一片だけ掬いあげてどんな出来ごとにも些細な前触…

  • リンゴアメ – ほたる日和

    気まぐれな恋でした 泡沫の夢祭りの夜はこの夏も君と僕を繋ぎ合わせる 裸電球の明かりが縁日に灯りだして闇に隠れし面影を不意に照らしてみせる浴衣姿 頬に紅 左手にリンゴアメ着慣れないと愚痴ってた横顔を思い出した 「今すぐに抱きしめて」悪戯に君は笑ったそんなことも出来ないことくらい分かってたくせに 気まぐれな恋でした 泡沫の夢祭りの夜はこの夏も君の幻影を過ぎ去りし昨日は綺麗に映って巡る季節に戸惑う僕の心…

  • caramel – ほたる日和

    バスが来るまで まだ時間がある あと少しだけ君といれる誰もいないベンチの前に二つ 長い影が揺れる別に何かをするでもないけど 一緒にいれることが嬉しい同じ空を見上げてるだけで 特別に思えるの 静かな空宙を波紋の様に 君の優しい声が伝う僕が知らない日常について語り始めた 口許に耳を傾けて ふたりの胸に溶けてゆく キャラメルの夕焼けおとぎ話のような世界ですそっと手をつないで「幸せな時よ、永遠に続け」と瞳…

  • みらい小説 – ほたる日和

    ドアを開いたら 意外と外が明るくてこれなら大丈夫だって思えたんだよ部屋の中に籠って 書きためた夢の話飛ぶための準備は もう出来てる おはよう僕の世界 目覚めは悪くないよ車輪の錆びたこの自転車で 朝の光の中へと まぶしい未来への一ページ目誰も汚せない物語 夏空に描こう今一番やりたいこと ゆずれない夢も希望もここから始まるんだ さあ行こう 勇気がなくて 一歩踏み出せなかったかんたんな選択肢 選べぬ弱虫…

  • 季節はずっと~夏の海~ – ほたる日和

    海岸線を走る 青い風に乗ってドライブ子供たちは久しぶりの海に見惚れているねえ ほんと良い天気 願いが届いてよかったね部屋の窓に吊るした てるてる坊主 太陽と友達になって じゃれあいながら焼けるような砂浜を走り出してゆく君たちが楽しいのなら 僕らも楽しい喜ぶその表情が何よりも嬉しい 季節に飛び込む笑顔が 無邪気にはじけてる真夏の日差しのなかで 主役になって ねえ いつのまにそんなに泳げるようになった…

  • Rainbow line – ほたる日和

    虹は雨上がりに見えるもの晴れ続きの空には見えない酷い土砂降りの後ほど神秘的な色彩の曲線を描く 僕の中の僕が雄弁に語る冴えない現状にも意味があるってことを 水溜りの上に雨粒がはじける素敵な音楽を奏でてるように「最高の虹を見るため僕は今ここにいる」そう思えたら どんな雨もまた心地よいシナリオ通り? なんてわかんないけど僕は虹への道を歩いてる “私には悩みはありません”そういう人たちは見栄っ張りです全て…

  • 水色写真(Album Mix) – ほたる日和

    麗らかな陽の光 零るる 今日は君へと お別れを言う日傍にいる君は何も知らない これから起こる事柄について いつもと変わらぬ調子の会話は滞りなく君は未来を語り 僕はそれを聞いてる 水色をした淡き空の真下 後ろめたい心を隠して最後のその時までは明るい顔でいよう普段通りを演じていよう 最後の時までは 出来るだけ傷つけないような 言葉を選び 君に伝えようそんなことをしたところで 意味など無いと 理解っては…

  • 渚の約束(リ・アレンジver.) – ほたる日和

    音楽が流れ始めた こめかみの辺りから寄り添うように二人を満たしていく潮風と君の黒髪 戯れるラプソディー貝殻を集め誇らしげな顔 静かにシャッターを切る 飛沫を上げて高く昇って 気持ち重ね合うストーリー宙の鏡に映るシルエット 季節は二人に嫉妬する 僕ら イルカみたいに波に遊んで 太陽とキスをしたんだ鮮やかなほど 胸が苦しくなる 夏も終わる潮騒の中つかまえた 君だけを見つめているよ 棘のある言葉で 汚し…

  • 流星のとき – ほたる日和

    アンドロメダ銀河に散る星屑いつもの河原の上 夏虫のオーケストラ「流れ星でも見えたらいいな」微かな胸の痛み 君のその声に 恥ずかしい火照った頬を 隠すので精一杯好きとも言えずに 壁の前を往ったり来たりで 一瞬の“今”のこの気持ち ありのまま純粋な気持ち伝えたい 君にちゃんと伝えたい流星のように駆けてゆく “今”という時間の中であふれそうな想いのかけらを言葉に乗せて 臆病風 消極的な「もしも」言わない…

  • 少年時代 – ほたる日和

    通り縋る風 前髪を掠めた 坂道の途中で立ち止まる青臭い記憶に この胸がざわついて 振り返る真っ白な入道雲 あの日産まれた夢の色かたち 蘇るよ絵の具塗りたくった原色のイメージ心の空にでたらめ描いたのものは 雨上がり架かる虹 少年時代 未来の色は 夢憧れそのままに時を止めた 透明な世界 何だって叶うと信じてた 人はいつだって日溜まりを求めて 躓いて転んだり泣いたり仕方ないねって肩落とす影法師 咽び泣く…

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