さとう。
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Aini – さとう。
今日もまた 祈るように、縋るように、声を鳴らす今日もまだ 出会えてないあなたへと歌を送る 自分を許すために生まれた言葉で世界のどこかの心と、今、目があった気がした あなたのそばに 私のそばに誰かと誰かの間に歌があって、よかった 思い出す 祈るように、縋るように、声を鳴らせどコードも、メロディも、優しい言葉の羅列も、光らない時が一番、孤独だった 自分の声を あなたの愛すらもこの目に映るもの全て疑って…
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アマレット – さとう。
ああ、今なら少しわかる君が海を選んだ理由揺れる水面に浮かぶ歪んだ月にその想いを重ねたんだろう ああ、今更少し触れることも許されちゃいないんだろうそんな遠くへ行くなよ、君の酔いが冷めるまでは付き合うから 沈まぬまま 彷徨う光がまるで今の2人みたい思うだけで 飲み込んだ言葉はどこかほろ苦い あの月が 帰りたがったらわかっているだろう、これで終わりだねほら君も 帰るべき場所があると思うから もう、会えな…
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朗朗 – さとう。
開いたページ 並ぶ文字右から左 目でなぞる言葉たちに試されている 熱を持つ 喉の奥今も僕の背中を叩く問いかけが頭を駆け巡る 「それでいいなら、それでいいけどそうじゃないなら、今、覚悟を」 聞こえた声は紛れもないいつかの僕の声だ 誰かの言葉でも構わない 伝えるんだこの声に意味をくれたあの人へ誰かの想いも連れて行ける 待っていてこの声を 想いを 僕を 信じてよ 溢れて止まらない感情とは裏腹乾いてしかた…
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マイク前 – さとう。
「勝ち負けじゃない」とか言い訳はすんな、文字と睨めっこ開始対峙する声に尻込み、すくむ脚騒がしい胸の内 静寂よりはマシ腹を括れよ、ここは荊棘道 あああああ 声は出るか?あああああ 喉の奥があああああ 焼けるような 焦燥にあああああ 騙されんなあああああ 一語一句見落とすな言葉はお前そのものだ 今、なんのために? ただ、なんのために?言葉で傷つけてきた過去もあったろそれでもなんのために? ただ、誰のた…
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見かけなくなった猫 – さとう。
見かけなくなった猫気づけばいつでも探してしまう見かけなくなった猫君のことを歌っている 撫でさせてもらえたことなどないけれどあの色模様が記憶から消せない 見かけなくなった猫元気ならばそれでいい 嫌な話を聞いたよ最期は一人を望むのね名前も知らないけどあの道を覗いてしまう 抜き足 差し足 忍び足あの手この手で近づくけれど猫缶 煮干しに 猫じゃらしああ、仲良くなれぬまま 名前も知らない猫どこかで元気でやっ…
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食卓 – さとう。
誰かの食べかけみたいな人生だきっとこの景色もあの景色もおさがりだな噛み続けたガムみたいな毎日だもうこの言葉もあの言葉も聞き飽きて言い飽きている 食卓に並べられた平凡をずっと眺めていただけだった何気なく朝が来るその奇跡に手を合わすこともせずに噛み締めることもせずに 味気ないと愚痴って誰かのせいにしてほら、ほら、また勝手にその口を閉じた 一つ残らずに平らげてみたいよ端っこに避けたこの虚しさも、涙も下手…
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振り返る街 – さとう。
振り返る街 あいつはもう戻らないらしい噂話 乾いた口振り返る街 青春を縛っていた縄はひとつだけ 死なないように 振り返る街 テレビは他人事でムカつく何がわかる お前なんかに振り返る街 寂しいとか本気で思った夜を超え 出会えた 2人だった 見てみたいものは全部見たいいつかなにかを残したい抱きしめたところで何もなかったぜ 振り返る街 あいつはもう戻らないらしい噂話 乾いた口振り返る街 踏切越し本気で叫…
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楽屋 – さとう。
ゴミ収集車の音始発はとっくに動いている線路沿い 1K この部屋だけが知る泣き声布団に潜っていても自転する音が迫ってくる揺すられたってどうにもできない身体に根っこが生えたみたい ここから出れない 行けない ごめんなさい迷惑かけないように潜んでる必要とされたいとかじゃないけど用済みの目張りが痛い 出囃子が聞こえないからまだこの部屋から出れないのさ僕が悪い訳じゃないと 呟いてもやっぱり 虚しい 惨めにな…
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細胞 – さとう。
駅前は工事中ニューオープンと閉店セール探している四六時中 昨日と何かが違う僕 目まぐるしく、変わってゆく街に置いてかれる のが怖くもなる見上げるたび 声は明瞭に「なあ、それでいいのかい?」ああ、こうしている今も 消えてく細胞 消えないで才能誰彼彼も待望の最新の僕を消えてく細胞 消えないで才能誰彼彼も待望の最新の僕を 去年と違う服を着ても去年と違う曲を聴いても似たようなコードで似たようなことを歌って…
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あの夜 – さとう。
酒のせいにもしない魔が差したとも思わない一人凍える満月は私にふさわしい夜ね 誰のせいにもしない好き勝手言えばいいよ射し込む朝の温度は私に冷たくするのね 正解はないはずなのに間違いと誰かが言ったの気温差にやられて千鳥足イヤホン越し流れる安っぽい愛の言葉すら刺さらないそう、わかってる あの夜を越えた私は二番目以上暫定何位かなんて興味ないのあの夜を越えたその先のいざこざ諸々なんて今の私にはどうでもいい、…