いしだあゆみ

待ちわびても – いしだあゆみ

待ちわびても待ちわびても あなたは帰ってこない
古いピアノ指でなでて 恋をなつかしむ
どうにもならないの 女に生まれた運命がにくいの
窓をあけて空を見ても 星も見えないわ

待ちわびても待ちわびても あなたは帰ってこない
あなたの手が触れた肩を じっと抱きしめる
どうにもならない 一人でいるのが死ぬ程つらいの
他(ほか)の人じゃみたされない これが恋なのね

待ちわびても待ちわびても あなたは帰ってこない
壁にかけたドレスを見て 一人涙ぐむ
どうにもならないの 鏡を見てるとみじめになるのよ
やせた指でほほをなでて 夢をかみしめる

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白い恋人たち – いしだあゆみ

すぎてゆくのね 愛の生命も白くかがやく雪が やがてとけるようにはかなく消えた 昨日の夢のあとに残るは ただつめたい涙ばかりあなたのいない うつろな夜は死んだみた

何があなたをそうさせた – いしだあゆみ

あなたと私の 心は一つ解けない 紐だと信じてた 恋なのに無理にほどいて 捨てて行くのね何があなたを そうさせたこんな私の どこが悪いのおしえてほしい答を出すのは

絵本の中で – いしだあゆみ

雨にしずんだ おしゃれな街角恋もぬれてる ルルルルルひとつの傘で 男と女くちびるを ふれあう昨日泣いてた 女の長い髪ワインのように 男をまどわせるだけどきまぐれ

さすらいの天使 – いしだあゆみ

緑の草原へあしたこそ 出かけましょうあなたの傷ついた心の窓は しめないで何かが起こる 悲しみのあとで幸福へとつづく 何かがあてない旅に出て素晴しい 友を知ったあ

渚にて – いしだあゆみ

傷ついて死にそうな 鴎が一羽ひきしおにさらわれて 消えてゆくぼんやりそれを見る 私のこころなぜかしら似ていると ふと想う女から男へと まことが通い男から女へと 

家路 – いしだあゆみ

ふたり並んで辿る家路遠く街の灯りも消えた私の夢がまもられたのね 心は青空よこの次の角をどちらに曲るの待ちわびた古い窓 さみしさも終りね互いの過去 ことばにせず帰

美しい別れ – いしだあゆみ

カナダ行きの 切符とパスポート背広のポケットに 入れておきましたさよならの手紙を そっとかくして荷作りはすっかり終わりました旅立つ あなた別れてゆく あなたあと

愛愁 – いしだあゆみ

悲しい時は じっと目をとじて心をかくす あなたがつらい何もかも うちあけあって二人で泣いた あの頃のこと思い出してね 月の光の中ではじめから 出なおしたいの口づ

バイ・バイ・ジェット – いしだあゆみ

バイバイJet バイバイJetハネムーナーが幸せそうに別れを惜む出発ロビー私は一人時計を見つめあなたの姿捜してたあー 羽田発午後6時国際線で飛ぶと言うあなたの腕

ウィンター・コンサート – いしだあゆみ

真冬の夜の音楽会で隣り合わせたあなたと私冷たいコーラをはこんでくれて元気かいって笑ってくれた気まずく別れたあの頃よりも少しやつれて淋しそうあなたは暗い廊下の隅で

そしてベルが鳴る – いしだあゆみ

あなたにだけは たよれる私兄貴のように やさしい人ね二人でいれば寒い夜さえ泣かずにすむわ昨日の事が嘘のようね友だちにさえ この事は話さずに秘密のままで あなたに

ムーン・ライト – いしだあゆみ

街の小さなピアノ・バーそこで二人はグラスを重ね楽しいお酒が好きだよなんて互いの心に割込んだのよあー ムーンライト ムーンライト二度目の恋って素敵じゃないあー ム

哀愁の部屋 – いしだあゆみ

二人で暮らし始めた頃はアパートだってにぎやかだった仲いい人が訪ねて来たり今とは何かが違ってた曇りガラスの外は春なのにあなたは二日も帰らないもう幾度目かおぼえてい

真夜中のアマン – いしだあゆみ

淋しい夜だけれども私はあせらない一人で本を読んでワインを少しだけ……あの人に逢いたいけど疲れ果てた私の心恋は終ったの鏡にうつる私は確かにまよっている別れの手紙を

バレンタイン・デー – いしだあゆみ

可愛い娘から 贈り物もない淋しい男なら 私の所へどうぞ遊びにおいで今夜だけ抱いてあげるわバレンタイン・デーの今日は夜なのよ淋しがり屋が 私は好き とても好きよ遠

黄昏どき – いしだあゆみ

ビル街の テラスでひとりお茶を飲む 午後のひととき胸をよぎるあなたの匂いがやけに私をつらくさせる理由もなく抱かれたけれどもう恋は出来ない私心も体も人形みたい男の

ダンシング – いしだあゆみ

青山あたりで 暮らすには私は今どき おかたいの紫色した タバコの煙今夜も淋しく 飛ばしてるわダンシングBaby 踊りなさいよ春風 そよそよ浮れてるグラスの底に 

ひとり旅 – いしだあゆみ

汽車の窓には夜明けの海や屋根になごりの雪の色悲しい声が聞えてきますかもめ淋しい港町寒い所へ旅すると心がもろくなるばかり人の情にすがってしまうやけにあなたが恋しく

六本木ララバイ – いしだあゆみ

肩にはおったセーターを胸であわせて 小さなビルのエレベーターのボタンを押した夜明けがもう近い 六本木あなたはそろそろ坂道で車をひろって乗る頃かしらさめた心と う

私自身 – いしだあゆみ

ひとりソファーに寝ころんで恋の歌聞くでもなし 歌うでもなし私は日暮れを見つめています部屋の窓には東京湾の船の灯が小さく揺れて一人ぐらしに疲れた時は結婚なんか考え

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