わたしの父の仇 恋人
物腰おだやかで美しい
見上げるほどに身分の高い
光る車に乗って
今夜も来る わたしに会いに
残骸だけのこの家に
口もきかず ただうつむくだけの
わたしに会いに来る
わたしの父の仇 恋人
夜更けに巨大な家を建てる
夜明けに湖を折り畳む
暗い闇の窓から
いつものように「愛している」と
伝えるだけで帰っていく
猫目石の夜
戸口に残る翡翠の首飾り
わたしの父の仇 恋人
つぶやく ドアの向こうで母が
つぶやく 病の床で母が
やがて声は薄れる
口に出せない 殺したいほど
死にたいほど 愛している
あなたの愛するわたしを
あなたの前で壊したい
わたしの父の仇 恋人
わたしの母の仇 恋人
わたしの家の仇 恋人
わたしの国の仇 恋人
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愛してくれないまま わたしを殺さないで彼女を思いながら わたしを殺さないで青白い月影 さしこむ夜の部屋でわたしの呼吸は ほとんど消えかけてるあなたが触れれば そ
夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる鷹はきっと悲しかろう音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼休めることはできなくて心を何にたとえよう 鷹のようなこの心心を何に
きみのことを誰も覚えてない名前さえも きいたこともないと言うそんな人は 知り合いにはいないよと誰も彼も 不思議そうな顔をするきみがくれた手紙がなぜか見あたらない
日暮れの雨に濡れているわたしをわたしがみつめてるどこから来たの どこへ行くのその先どこへ帰るのわたしは浮かぶ道の上地面にとどかないつま先誰かがみてる夢の中で自由
温かな明かりがともる 小さな家の窓の外にきみはたたずみのぞきこんでる ささやかな家族の夕餉父と母とふたりの子供 わずかなすきま そのすきまにきみはどんなに座りた
かおのかたちの かおのえきどこが口やら 眉毛やら誰もわからぬ かおのえきどこが改札やら 線路やら切符を求めて二千年改札たずねて二億年いつかはどこかへ行けるかもそ
幸せの予感 それは紅マグロお口の誘惑 それは紅マグロピチピチのプリプリで ほどよく締まってジューシーでひと口かめば脳天突き抜け 広がる旨味誰もがほほえむ そんな
僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる静かにかよいあうもの これが生きている温かさどんなに離れても きみをずっと覚えているどこにいても 信じていて 僕はいつ
淋しさのかたちをした月が傾いて危うく夜空に貼りついている眠らない街の景色 僕は見下ろしてる誰も僕には届かない見える限りの家やビルの窓にきみがいる数えきれないきみ
キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だったそれじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまったもう二度と帰らない キノコだけ残ったアリスはそこで待ってい
今日は雨降り 静かな朝にあなたの夢をみたの 短い夢を今日は雨降り 目がさめた時そばには誰もいない あたしひとりあなたの町も 雨かしらあなたもやっぱり ひとりかし
紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅のひと気のないホームの古いベンチの上にあたしはいるのあたしテングサ 海からとれた紫色よ もじゃもじゃ髪よ誰か忘れた誰か捨てた
やさしい人の 面影を忘れられない その時はひとりで丘に のぼりなさい風に心を あずけなさいああ 誰もわからない 誰もわからない夢が砕けた 悲しみはああ 風が唄う
あたし 悲しいあやつり人形あなたは あたしの人形使いいくら 逃げても すぐに ひきもどされて泣きながら 泣きながら あなたの腕の中人形小屋の幕が上がればまぶしい
六月は二人で青い傘さして雨の中歩きます六月の並木道 誰もいなくてもやさしい雨が 見ていてくれる小さい時から ひとりぼっちでしたやさしい肩が 欲しかったのです六月
あたしの恋人は 飛行士で初めての 空を 飛んだ時に真赤な炎 吹き上げながら落ちて来たけど 死ななかったそれから今まで 生きつづけてあたしのとなりに 今もいるわこ
教室の窓から見る秋はいつも不思議に光ってた北向きの窓のすりガラスギリシャの海も見えた思い出せばもう夢の中午後の陽射しにまどろめば遠いアコーディオンのすすり泣く光
あなたは誰をみつけたの?深い秘密の森の奥あなたは誰をみつけたの?ため息が聞こえてくる夜ごとベッドを抜け出して息を殺して森の奥あなたは誰をみつけたの?ため息が聞こ
何かが変わりはじめてる 目に見えないかすかな違いこちらではほんの少しだけど 今ごろ向こうは大騒ぎ窓辺の花がしおれたら 旅に出る仕度をしよう仕度といっても荷物はい
心はまわるお月さまだから 見えなくなっても心配しないでいい時がめぐれば また輝きがかえるよきのうやさしく笑っていた彼の三日月のトゲがきみを傷つける きょう夜のい