谷山浩子

  • 夜明け前声がやって来た – 谷山浩子

    夜明け前 潮待ちしてたんだよ棒っきれを枕に浜で寝てたら水平線からおかしな声がやって来た 夜明け前 声の言うことにゃよ「棒っきれどんこれから近くの村まで生まれた赤ん坊の運命を決めに行かんかね」「あたしゃこん人の枕にされとって動けないもんでおまえさんひとりで行っとくれ行けばよいよい 好きにしてよいひとの命はどうせ短い夢のまにまに漂うものならゆらゆらこぽこぽ ゆらゆらこぽこぽ」 夜明け前 浜で寝てた時お…

  • 北風南風 – 谷山浩子

    旅の子供は 風のいたずら秋の日暮れにどこかへ消える 子供は遊ぶ不思議な国半ば本当で 半ばは夢 南風吹けば 帰らない片道切符の行ったきり TU・TU・TU…… 風はいつでも一本道をひき返せない もどれない 北風が吹けば 帰って来る旅の子供たち 帰って来る TU・TU・TU…… 北風に乗れば もうすぐに 人気の新着歌詞 わたしを殺さないで – 谷山浩子 愛してくれないまま わたしを殺さない…

  • やまわろ – 谷山浩子

    やまわろ来る来る 心をかくせよかたく目をつぶれやまわろ来る来る あたしの中に食われたらおしまいだ 何だのかんだのあれだのこれだの心はぐるぐる何から何までお見とおしだよかくしてもむだなこと ああ あの人もほら やまわろにつかれたああ もう二度とほら 体の力がぬけない心の力がぬけない やまわろ来る来る 心をかくせよかたく目をつぶれ夢々 みんな夢 みんな夢だよなにもない ゆらゆら ああ 気付かなくても …

  • 魔法使いの恋人が逃げた – 谷山浩子

    みんな ねえみんな 出て来ておくれあのひと乗ったクルマが 遠くなってくよみんな ねえみんな 出て来ておくれ泣きながらあのひとが 遠くなってくよああ そんなに逃げたきゃ 思う存分逃げるがいいよああ 明るすぎる真昼の薄闇の中夜はいつでもあたしのものさみんな ねえみんな 出て来ておくれあのひとの涙から あたしを守ってよ みんな ねえみんな 出て来ておくれ今ならばひとりきりさ 祭もできるみんな ねえみんな…

  • 二月の部屋 – 谷山浩子

    その屋敷には、十二の部屋がありました一月の部屋には 松竹にしめ飾り二月の部屋には 桜に梅に桃の花三月の部屋には 赤い毛せんにひな人形四月の部屋には 菜の花に…… 二月の扉をあけてはならぬあければ悔やむ あければ悔やむ 二月の部屋はのぞいちゃならぬ訳は言われぬがのぞけば悔やむ 二月の部屋をのぞけば悔やむと言われながらものぞくが人情 アーうぐいす とんで出たうぐいす とんで出た 逃げていった短いおらが…

  • 赤い靴 – 谷山浩子

    知らないわけじゃなかった一度はいたら死ぬまで踊りつづける魔法の靴に出会ったが 私の運のつき 離れられない どうしても裸足になんかなれない踊りつづける魔法の靴で心も体もフラフラ 踊り子と赤い靴ふたりきりの舞踏会おまえが破けてこわれるまであたしが疲れて倒れるまでくるくるまわる 白い花をつみたい白い雲を食べたい裸足になっておまえ裏切ってでかけても誰も責めないさ だけどだめ 赤い靴はなれられないどうしても…

  • アリス (プロローグ) – 谷山浩子

    世界の行き止まりのむこうに きゃべつ畑世界の行き止まりのむこうに 幻の国文字盤の上を 時計の針がまわる終わりのない時の上を 少女がまわるあの子は アリス 人気の新着歌詞 わたしを殺さないで – 谷山浩子 愛してくれないまま わたしを殺さないで彼女を思いながら わたしを殺さないで青白い月影 さしこむ夜の部屋でわたしの呼吸は ほとんど消えかけてるあなたが触れれば そ テルーの唄 ̵…

  • 青い鳥 – 谷山浩子

    月の光の青い鳥この手が 触れれば黒こげの月の光の青い鳥この手が 触れれば黒い鳥 つかまえそこねた ただ一羽黄金の瞳のその鳥はあたしの背中の思い出をくわえてどこかの遠い空 踊れ静かな 夢のまにまにつかれた心よ ひとり目ざめよ こぼれ落ちて行くものばかり夜の国へとあたしひとりが陽射しの中でまたふり返る きのうのきのううしろの闇を 闇を 月の光の青い鳥この手が 触れれば死んで行く月の光の青い鳥やけに明る…

  • アリス (エピローグ) – 谷山浩子

    ある朝 窓が暗い ある朝 背中が寒いすりきれた いつのまにか すりきれた小さな靴文字盤の上を 時計の針だけがまわる一緒にまわってたのに 迷子になったあたしは アリス迷い子のアリス 人気の新着歌詞 わたしを殺さないで – 谷山浩子 愛してくれないまま わたしを殺さないで彼女を思いながら わたしを殺さないで青白い月影 さしこむ夜の部屋でわたしの呼吸は ほとんど消えかけてるあなたが触れれば …

  • 雲雀 – 谷山浩子

    誰も信じちゃくれないがお天道さまは くわせ者誰も信じちゃくれないが アアあたしゃあいつに金貸した 雲にかくれて 出て来ない雨を降らせて 追い返す雲雀風情に返すかと アア知らぬ 存ぜぬ ふみたおす 春はぽかぽか お天道さまだってかくれてばかりはいられまい ンー だから ひゅるひゅる 空に昇っては雲雀わめくよ 金返せ 金返せ ぴよろろりろい ひやららりろいぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい 春…

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