織田みさ穂
折れたルージュ – 織田みさ穂
折れたルージュ ふたりの暮らし
憎い分だけ 愛してた
たとえ身体(からだ)は 離れても
好きなこころは 離れない
あなたはひとりで 夢から覚めて
残ったわたしを 置き去りにして…
嵐の去った 雨の街
わたしよりも 不幸になって
戻りたければ それもいい
生命までもと あげたのに
おいていくのは 未練だけ
嘘など気づかぬ 振りしていたの
別れの予感に 震えてたから…
飛べない鴎(かもめ) 雨の街
あなたはひとりで 夢から覚めて
残ったわたしを 置き去りにして…
嵐の去った 雨の街