緑仙

  • クランクアップ – 緑仙

    生まれて抱かれてよーい、アクション!って 物語が進みだすとりあえず 泣きわめいてみたメガホンもグラサンもカメラも照明も 説明書ぐらいくれよなんで僕 ここに居るのかなぁ 毎日のご飯のシーンは よく撮れているはずだよ手を合わせて みんなで揃ったら イタダキマス これは自作自演のハッピーエンドスポットライト独り占めして幸せになりたい 僕自身に「恰好」つけて観客もレビューも関係ない好きなもの全部を詰め込ん…

  • 夜明けの詩 – 緑仙

    逢魔(おうま)が時(とき)を 待ち侘(わ)びた宵が来たなら 僕等は自分の姿形(すがたかたち)さえ見(み)喪(うしな)ってしまえるから 透明なままで 生きてきた憂鬱を飼い馴らすように色彩(いろ)のない涙を飲み干してばかりで ゆらゆらり 水面(みなも)へと波紋が広がったほんの束(つか)の間(ま)の徒夢(あだゆめ) けれど 時は巡り新月も 満ちてゆく欠けたままの心がふっと 甦(よみがえ)る あなたに逢え…

  • カルカリナ – 緑仙

    宇宙の片隅 流れ着いた有孔虫この場所で僕は 落ちた星を今でも集める これが欲しい理由(ワケ)なんて もう忘れているポケットから溢れたら 何か分かるかな 深海に沈む 僕を尋ねた君知らない世界の 砂になった星を見せて笑う 初めて触れた瞬間を 今も覚えている眩く光る星空が この場所からも 少し見えたんだ あれから幾年月日が経っただろう大人になってもまだ 星空にたどり着けない これが欲しい理由(ワケ)なん…

  • 君の好きなところ – 緑仙

    気づいて繋ぐ右手大きくて暖かい綺麗な手長い指 不健康ささくれあたしの頭を撫でてくれる 友達が多くて周りをよく見て動ける人いつでも人に優しいでも誰にでも優しくはしない あたしにはお喋りででもちょっとだけ人見知りでほんとうはお酒に弱い酔うとたくさん笑ってる人 寒いのは苦手だし暑いのも嫌がるし人混みも嫌いだけれどどこまでも着いて来てくれる 「あたしのこと撮るの好き?最初は嫌だったけど君が嬉しそうにするか…

  • all-last – 緑仙

    スタートダッシュ 起こす追い風手配は万全 ただ進めフェイクニュースな駆け引きの合図不確かに転がるダイス 形より流れを掴んで奪い取るさ 僕はNew Wave予測できるシナリオなんかじゃ誰も憧れはしないよ 準備はどうだい?終わりにしようか負けられない戦い吹けよ南風 人生最大のチャンスをまぐれやキセキなんて呼ばせはしないこの手で引き寄せるRiding the new wave 未来の姿を夢見たってけして…

  • 猫の手を貸すよ – 緑仙

    灰色の窓辺に映る 君はそっと雨をなぞる涙浮かべたその姿に 出来るのは寄り添うだけ せわしくて駆け抜けた 過ぎ行く日々もドアの向こうの足音 聞こえたら伝えるよ「おかえり」 傍にいるのに何も分からないから降り注ぐ雨が止むまでは傘になろう強がりで泣き虫な君のことを陽の当たるこの部屋でずっとずっと見ていたいから 脱ぎ捨てた靴も揃えず 君は僕の名前を呼ぶ冷たくなったその両手から 伝わるのは愛情だけ 遥か遠く…

  • 終着駅から – 緑仙

    話を聞いて 言い訳みたいなんだけど僕には 貴方が当たり前だった昨日の電話 弱くて小さな声に泣きそうで 気づかないフリをした 終着駅に差しかかり 残された少しの命の灯が愛おしい 悲しい あぁ 寂しいな 僕は貴方の人生の1ページ後悔や忘れものなんてして欲しくないな空へ届け 想いと このメロディー新たな旅路へ 届け続けるよ どこまでも続いてく奥羽山脈は車窓から見ると蘇る温もりと思い出が 行かないで 消え…

  • 友達代表宣言 – 緑仙

    「この度はおめでとう」って固くなるよね 許してくれ緊張でトビそうだから 手紙にしたためました きみは僕のブラザー もう家族みたいに嬉しいんだよまぁもちろん 真のご家族にはね 負けますが 楽しいことも 嬉しいことも 優しい日々を 作ってくれよ哀しいときや 苦しいときは ほら 駆けつけるから 一生忘れることのない 僕らの春と今日のこと笑顔で写真にしよう 今度会う日 持ってくる用に困難もハッピーも右往左…

  • Reject it now! – 緑仙

    飛び立てない羽広げて踏み出せない「現実」「未来」不安煽る 言葉のGameうわべばかりでうんざりな世界 カテゴライズで処理をしないでロールモデルのピースを頂戴見えない壁から指さしてAre you aware that it’s unjust? I can’t be like you. Because I’m incomplete.愛情私情 踏み込まないでご都合主義…

  • しあわせクッキー – 緑仙

    あぁ 広いキッチンと猫2匹と遊ぶガーデンで窓を開けて 息を吸ってあぁ 苦いコーヒーに足りないものがあるからさ買ってこよう 砂糖と愛情をそんな日々を 夢に見たりする ちょっとヘビーで もう何回も間違った甘すぎても このクッキーは自分のためだけに作った ハッピーラッキークッキーモンスター一心不乱にこねこねる悔しさも寂しさも包みこむ焼き具合私のことを好きな人が幸せになりますようにちょっとだけ作る ちょっ…

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