結城さおり
神来川 – 結城さおり
あの日登った この山を
いないあなたと 歩きます
神が行き交う 熊野川
ここを下れば もう少し
心が軽く なりますか‥
たとえ死んでも 一緒にと
その手合わせて くれた人
願いかなえて 熊野川
何を見たって 溢れ出る
涙を捨てて 行きたいの‥
舟を降りたら 生きて行く
つよさもらいに 詣ります
海へ行き着く 熊野川
明日へわたしも 漕ぎ出せる
行く手がいつか 見えますか…
あの日登った この山を
いないあなたと 歩きます
神が行き交う 熊野川
ここを下れば もう少し
心が軽く なりますか‥
たとえ死んでも 一緒にと
その手合わせて くれた人
願いかなえて 熊野川
何を見たって 溢れ出る
涙を捨てて 行きたいの‥
舟を降りたら 生きて行く
つよさもらいに 詣ります
海へ行き着く 熊野川
明日へわたしも 漕ぎ出せる
行く手がいつか 見えますか…
闇を揺さぶる 吹雪の音は添えぬさだめの 怨み唄一夜(ひとよ)明けても 雪 雪 …ひと冬だけの 忍び恋ふたりの吐息が 降り積もる胸の熱さも やさしい声もやっとわた
未練の糸を 断ち切る為に雪舞う海峡 なみだで越えましたあんたなんか あんたなんか あんたなんか大嫌い口じゃ 強がり 云ってはみてもしょせん 女なの 弱虫カモメ今
島を縫(ぬ)うよに 行く船が涙の向こうで またにじむあなたをきっと 忘れると心に誓った はずなのに未練さざ波 志摩の海真珠筏(いかだ)の 縞(しま)模様浮かべる