相楽晴子
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風のインヴェンション – 相楽晴子
清らかに 鐘を鳴らしてる愛の羽 付けた天使たち体中 すきとおるまるで ビードロ細工鮮やかな 夢にかざられてる紅(くれない)の バージンロードドレス すべらせて静かに ほほえみこぼれたら少しずつ 染められてゆくの 金色の光を 浴びたら今日だけは妖精になれる空高く 舞い上がり風を つかまえたら手をとって もう離さないでね両手広げ 身をまかせばBlueに 染まるのふりそそぐ 愛につつまれて交わしましょ …
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遠い恋人 – 相楽晴子
東京湾(とうきょうベイ)を見下ろすビルの屋上で ふたりして 降る雨を見ていた湾岸道路 光りの列はこの街のネックレス 切なさがにじむよ 好きに なっちゃいけないと わかっていたの出逢った時 キスした時 抱かれた時 この胸が痛い 親友の恋人よそばに居ても愛は あの子のものなの その笑顔ずるい 憎めない見つめかたそして秘密だよと 口癖みたいにつぶやいてあなた 遠くを見る 今日の現在(いま)だけ 楽しめば…
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ある愛の報告 – 相楽晴子
久しぶりねと友達にテレフォン切りだせずにくだらないおしゃべり 縛られるなんて早いねといつも私言ってたけど…… Good bye lonely nights 偶然を運命に愛が変えてしまったの不思議よ 私に起こったハプニング何の事かわかるでしょ? 笑わないで聞いてほしいの一人暮らしにピリオド打つわ指先に彼の選んだ夢が光るの誰より先に知らせたかった ひどいどしゃ降りやっと来たTAXI横取りしたその時の男…
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HOTEL BLANCHEの午後 – 相楽晴子
ピアノの音がしているどこかで レコードかしら眼鏡をはずしたあなた窓辺で短くしているシガレット(it’s afternoon)くすんだ空を鳥が横切る ここは何処?夢を見ていたみたい私だけ連れ戻されてしまう夢よ幸せすぎてねえ 不安なのかしら 市場へ行く約束をしたのに優しい人ね起こしてくれていいのに一人で退屈していたでしょう(are you all right?)ワインのせいねお昼に飲んだ …
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さよなら夏 – 相楽晴子
Tシャツの肩に夕日が沈むあなたの胸に真っ赤なイラストの海賊船まばたきの速さで夏休みも終わるしかたないさとあなた いい笑顔 短すぎるね ふたりの さよなら夏町へ帰るバスにあなたと揺られてセンチメンタルになる私がいる 使い果たした有給休暇を心のどこかであなたは気にしてる 白けるひと「そんなんじゃないよ」とほほえんだ横顔ごめん 私も同じ眼をしてた 見つめていたい ふたりの さよなら夏窓に映る風をあなたと…
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ほほにそよ風 – 相楽晴子
見送りはいらない 二人きりでこれから始まる 行くあてのない旅 あなたにまかせるわ 好きになさい三歩うしろから ついてくから ほんの少し 不安だけどそれなりの ハプニングかくごは ついてる ほほにふれた風が 話しかけてきても明日の ことなんて分からないわ WOW WOW同じ 大地けって 同じ空見ているあなたとなら きっと後ろ ふり返らず 歩いてゆけるわ ちょっと 出かけますと メモ残して本当 あなた…
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again – 相楽晴子
陽だまりの 窓辺にぽつんとうつむいた あなたの横顔強がりな その瞳くもらせたのは なぜ 胸の中 熱くしてた日々ただ二人 そばにいるだけで幸せと 感じてた日々がなつかしい 同じ淋しさを分け合ってるだけそう つぶやいて あなたは遠くを 見つめてる 涙ふいて 笑顔からすべては 始まるすれ違いの 愛の中失くした 言葉が見える 傷つけ 合うより素直な心と ほほえみ選んで優しさを忘れてた暮らしは もうやめて …
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24時のBRIDE – 相楽晴子
倒れたグラス散らばる紙吹雪引き上げてく笑顔二人のために開いてくれたパーティーようやく閉じる扉 少し疲れたねだけど幸せねこんな祝福を受けるためなら 愛は恋の続きなのねサインしたの消えない文字聞かれたら なりゆきねと答えたいわ ほほえみを添えて…… 「片づけなんて明日にすればいい」包むように抱かれ 夜が静けさに場所をゆずるから誓いの言葉が聞こえてくるの 窓の外はセレナーデね現実さえ乗り越えられる街の灯…
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楽園 – 相楽晴子
ヒール 脱ぎすて生まれ 変わるの 焼けた肌 熱い身にまとう シーツの冷たさを 二人分け合って 眠るの 風が シルクの シャツを 踊らせ夢の 向こうで 波が ひびく さわがしい 街のクラクション 逃れてあの子にも 内緒二人だけの 楽園 FM 流れる けだるい ボサノヴァ忘れて いたのよ あなたの 笑顔 時に 追われて 見えなく なってたあの日 感じた 痛みは 忘れて 息を はずませ あなたの 両手に…
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ステイションより愛をこめて – 相楽晴子
三年ぶりに偶然 出会ったあのひとはスーツとネクタイ 似合うよ ふたりで渡る改札 あなたは優しい眼元気でいたかと笑った 就職したんだと ちょっと照れたように前髪をかきあげる あなたの癖 あの頃 輝いた その瞳に 夢だけは消さないで覚えてる そんなあなた いつだって 好きだった すこし疲れてる 横顔 気になる 結婚しても 住所は連絡しろなんて真面目な顔して 見つめた あなたはどうしてる? だけど聞けな…