相本久美子

  • 恋の振子 – 相本久美子

    あなたが 私の耳に「好きだ」と 囁くたび恋の振子が 少しづつほらほら 動きはじめます 私の心も春に燃えてる 若葉となって恋の振子を 少しづつほらほら 染めてゆくのです DING DONG はっきり感じますDING DONG 胸の時計がTICK TACK はっきりわかりますTICK TACK 恋の予感におびえているように 動いていると あなたは 枯葉のように私にまとわりついては恋の振子を 少しづつほ…

  • 涙のドライブ – 相本久美子

    鎌倉から江の島まで 海のハイウェイをあなたと二人で 涙の旅に出たの 岬をまわれば 屋根が見えてくる二人とも大好きな 海のレストラン腕に抱かれた 想い出の店ねおなじみの涙劇 くりかえす私に話しかけるような 季節のそよ風早く笑いたいの 鎌倉から江の島まで 海のハイウェイをあなたと二人で 涙の旅に出たの 私がこんなに 愛しているのに気づかないあの人が くやしかったから理由も云わずに うつむいた私微笑をた…

  • 5つの銅貨 – 相本久美子

    さよならと電話が切れて恋がひとつ消えた受話器をおけば 銅貨が5つかじかんだ手のひらに 冷たく光る 淋しいね 夜の雨は冷たいね 傘をさしても ミッドナイト テレフォン 恋のおつりはミッドナイト テレフォン 5つの銅貨ひとつひとつ投げる 水たまり愛の泉を気取ってみてもあなたはもういない 哀しみは消えるくせに愛はいつも残る心の中に 銅貨が5つ淋しげな音をたて 私を泣かす 聞きたいね 子守唄を明日から 笑…

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