杉田淳
隠れ宿 – 杉田淳
世間に隠れて 愛してみても
つらい噂の 後ろ指
今日が最後の 忍び逢い
女哀しい 隠れ宿 隠れ宿
あなたのぬくもり 忘れはしない
そっと寄り添い 目を閉じる
離れたくない 今はまだ
未練残り香 隠れ宿 隠れ宿
あなたと二人で 暮らせる夢は
捨てていました はじめから
きっと泣かずに 見送ると
決めて涙の 隠れ宿 隠れ宿
世間に隠れて 愛してみても
つらい噂の 後ろ指
今日が最後の 忍び逢い
女哀しい 隠れ宿 隠れ宿
あなたのぬくもり 忘れはしない
そっと寄り添い 目を閉じる
離れたくない 今はまだ
未練残り香 隠れ宿 隠れ宿
あなたと二人で 暮らせる夢は
捨てていました はじめから
きっと泣かずに 見送ると
決めて涙の 隠れ宿 隠れ宿
山の小さな いで湯の宿にすてに来ました 想い出を知っているのか せせらぎも泣いてくれるな 瀬音を立てて泣けば想いが またつのる湯煙りの宿いで湯の宿の 夜空を見れ
見果てぬ夢に 誘われて一人さすらう 金沢にあきらめ切れぬ 心の痛み男ごころの 哀しさよ会ってみたとて 人の妻逢えば未練が あゝ増すものを過ぎ行く季節(とき)の
別れて二人 一年ぶりに偶然出会った 小さな酒場肩まで伸ばした 髪さえも変わらぬおまえの 懐かしさ他人行儀も いつしか消えて再び始まる 恋の物語些細(ささい)な事
最果て駅に 降り立てば胸に寂しい 波の音故郷(こきょう)離れて 幾月日なぜにさすらう どこへ行く聞けど答えぬ 聞けど答えぬ 日本海来た道ひとり 振り向けば忘れら