小山田壮平
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それは風のように – 小山田壮平
古いアルバムにあの日と同じ瞳を見つけた僕を見つめる瞳を長い階段を駆け上がってきた何かを失っても振り返らずに あの人が残したかけらを大切に集めては僕にささやく悲しい人窓の外には洗濯物が揺れる何も言わず色とりどりに 思い出は夢のように淡く儚く いつからか萎れた小さな背中にため息をつく 時は流れたそれでもまだ追いかけているんだよ君のいる空を愛してた 二人は風のように 「あの日の波を覚えているかい?くもり…
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汽笛 – 小山田壮平
また夜が闇をつれてきて君がいなくなったと聞かされた星のない空を仰ぐ なぎ風に吹かれながら噂ならよく聞いてたよ あいつと旅に出た話とか無茶のことばかりしていたね 悪い夢もみたんだね 遠く遠く遠く響く 汽笛の音ははしゃいだあの頃の君と僕が聴いた音だよ 「最高のオブジェ」なんだよな 弾けやしない赤いグレッチを飾ってさ笑えるよな そんな純愛は 俺たちには意味のないもの風まかせ いつも風まかせ 黒いジャケッ…
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マジカルダンサー – 小山田壮平
ペンギンゲストハウスのテラスフルスロットルの君が登場ゴッホの絵のような夜に現れた君はいきなり盆踊り マジカルな宴をやりたくておいてきた地元の話をして出会いに乾杯 ネパールアイスでところで君の名を教えてよ 我は「プラジャパティーマハデーヴァわっしょい」絶好調 マントラでトランス歌いながら風になろうぜ恋も嵐も越えて行けプラジャパティーマハデーヴァわっしょい情熱のガソリンに今着火 ああためらってないで …
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月光荘 – 小山田壮平
夜の闇に浮かんだお月様の光オリオンをつかまえてビールがすすむ“いやさあさあ いやさっさ” 祭囃子が聴こえるそしたら歌を歌おう この出会いのために いやさあさあ いやさっさ 初めましてでも旅の話聞かせてよ ここに導かれるまでの この体に染み渡るお月様の光眠るにはまだはやい マジカルな宴過ぎ去る人もいるが 溢れ出す情熱をあなたと分かちあう この南風の中で 優しい微笑みだね メロディーに乗って海へ行こう…
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君に届かないメッセージ – 小山田壮平
右も左も分からなくなって暗闇をフラつきながらまたやけになって心をエグりながらそれでもたくましく目を覚ます ふてくされていても腹はへるから綺麗な花を探しに出掛ける月の夜には手を繋いでいたよねそして今はここで揺れている 行きたいところもなくなって何もかもを投げやりにしてしまう時も美しい人に惹かれるからまだこの舟旅をしていたい 君に届かないメッセージ僕が気づけなかったあれやこれや何も言わない君の手を握る…
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サイン – 小山田壮平
何も持たず生まれてきた僕たちの夢物語 愛の話きどっておいでよファッションリーダー誘ってみせてよバニーガール飲んで飲んでパーティーピープル茜色のライトで それは素敵な日々 僕たちの日々 僕はうっかり全部投げ出して君は「やっぱりか」って涙した 忘れないでいてね 忘れないでいるよこの心の歌をそしていつか「やっぱそうだったね」って僕がサインを送るから 何も持たず生まれてきた僕たちの夢物語 愛の話求め続けて…
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アルティッチョの夜 – 小山田壮平
吐いて吐いて ああ風をよんで ブルに刺して表面張力 ああ午前2時の高まり きっときっと忘れない 扉が空いたら誰かがやってくる 泣いて泣いて ああ君もつらいね 俺もつらいよ表面張力 おおおお何をしている ロックンロール ずっとずっと忘れない 調子こいたじゅんやがテキーラ飲みます このまま船を漕いで行きたい素敵な恋も連れて行きたい猫も杓子も抱いて行きたい 心に ああ隙ができて愛になった表面張力 おい……
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スライディングギター – 小山田壮平
ゆらゆらしながら 星のない夜にたどり着いた 井の頭公園でふわふわ笑ってる 若者たちがゆるやかなスピードで繰り出したスライディングギター ぼくの心はあのちぎれ雲のようにどこまでもさまよっているけれどいつまでも漂っているけれど ブルースの決まりごとコンクリートの道の上右斜め前から 聞こえてくるスライディングギター くらくらしながら 満月の夜にぶちあがってる 武蔵関公園でめらめら燃えている 君の指が「こ…
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恋はマーブルの海へ – 小山田壮平
恋はマーブルの海へ溶けていく雫さよならの時に気づいてはじめて出会える光 走り出したい気持ち ふわふわと流れていく透き通る瞳にすいこまれてしまった微笑む君の腕に滲んだあざを見つけた風の音が消えた 心奪われて 恋は砂漠を彷徨う寂しいライオン追いかけるけれどどこまでも逃げていく蜃気楼 積み木のトンネルの向こうに広がる青空に飛び交う鳥たち 重なり はぐれて君の呼ぶその声に誘われて歩いていく泣かないで 僕ら…
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夕暮れのハイ – 小山田壮平
風の中へいつのまに滑り込んじゃってわたしは誰なの?知らない?そこの人流れ行く雲に話しかけても返事はないよね 西へと僕も行く 「ああ どこか遠くの桃源郷で会いましょう」誰かの囁きが微かに聞こえるけれど 茜色の空 追いかけて走る夕暮れどきは花の匂いに誘われて 笑ってしまうでしょう? 恥ずかしいこと胸がぎゅっとするでしょう 惨めな思い出でたらめに描いた絵も消えない痛みも染められていくマジックアワーで い…