倉橋ルイ子

満月の夜 – 倉橋ルイ子

丘に寝ころんで月を見てる
雲は流れては月を隠してく
死者が天国へ旅するように
流れていくよ
幾千の雲が飛んでく

満月の夜にはいつも
魂が旅に出ると
聞いたの幼い頃に

旅人は唄う愛の歌を
満月の夜に心寂しくて
父さんの雲が流れて行ったね
会いたくなる時 いつもあの月を見てるの

苦しく哀しい時に全てを守り許し
私を見つめてくれる

凍える星空も 映す月さえ

この恋が終った時
この世の全てが消え
それでも絶えることなく
輝き続けてる
満月 雲は流れる
何故かしら頬伝う雨

旅人は唄う 愛の歌を……

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