久保あおい

遠い夏の日 – 久保あおい

ふたつの影を 重ねて 離して
ふざけて過ごす 帰り道
昨日と同じ 今日が暮れていく
それでいいだろう

平気なふりして 僕ら
身を焦がすように

夏に咲き 夜空を彩る
離れてく 波の音
追いかけて
今に光る君のすべてを
胸に刻み 永遠になる夏空

嬉しいクセに 不愛想なのは
幸せなのが 怖いから
左隣に 君がいてくれる
だけでいいだろう

はかない夢なら 夜の続きを
優しい幻を描いて

つなぎ留めて 抱きしめても
いつかきっと 夜が終わる
風が歌う

夏に咲き 世界を彩る
鮮やかな 雨の音
駆け出して
今を叫ぶ君の笑顔が
ふたりの嘘を 包み込む

夏に咲き 夜空を彩る
離れてく 波の音
追いかけて
今に光る君のすべてを
胸に刻み 永遠になる夏空

夜が終わる
風が歌う
君が薫る
空に 想い 馳せる
遠い夏の日

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