久保あおい

  • イロノナカ – 久保あおい

    あの染まった空のような暖かい色へと近づくみたい そうやって生きればいいって真似事なんかしたって壁にぶつかり戸惑うばかり上手くはいかないねどうしたってまだ不安定でその腕に掴まって知らない方に震える足を動かした 姿形違っても同じ心を持っているといつかの結びも ほら続いていて 青のなか 僕に咲いた気持ちにみんなの色を足すとあの染まった空のような暖かい色へと近づくみたい こうやって傷を引っ掻いて今を嘆いて…

  • 遠い夏の日 – 久保あおい

    ふたつの影を 重ねて 離してふざけて過ごす 帰り道昨日と同じ 今日が暮れていくそれでいいだろう 平気なふりして 僕ら身を焦がすように 夏に咲き 夜空を彩る離れてく 波の音追いかけて今に光る君のすべてを胸に刻み 永遠になる夏空 嬉しいクセに 不愛想なのは幸せなのが 怖いから左隣に 君がいてくれるだけでいいだろう はかない夢なら 夜の続きを優しい幻を描いて つなぎ留めて 抱きしめてもいつかきっと 夜が…

  • 呼吸 – 久保あおい

    夕凪色した空の端のほう僅かに齧っては今日を生きてゆく悲しい気持ちはどこへ行くのかな地上にいるのにいつも溺れそう たとえば僕が僕じゃなければ少しは上手く生きられただろうだけど今君の手が僕を連れ出したああ、これが呼吸って言うのかな 愛されてたいんだよそれすら諦めて息をすれば愛されてたんだよ自分が自分でいればいいこんなに単純で当たり前なのになぜかずっと知らずにいたんだよ僕らは地上のサカナ あの頃の君はど…

  • ささくれ – 久保あおい

    ささくれが出来た右手の小指今日は何故かいつもよりも痛んでる胸の真ん中に空いた穴はつぎはぎで出来てるジーンズみたいで 茜色に染まる坂道両手に抱えたもの離れないように繋ぐ手のひらどうかどうかとぎれないで 世界中探してもみつからないひだまりに寄り添いながら名前のない日々の幸せはまだ正しいのかどうかは知らないけどかけがえのない優しさに包まれて 遠回りをして気がついたのはごまかしてもささくれはずっと痛むこと…

  • 片っぽの心 (prod. 上野大樹) – 久保あおい

    ねぇ、いずれ変わってしまうことねぇ、いずれ終わってしまうこと僕らはきっと気付いているけれどこの青さに隠している もう、君も気づいているんだろう?もう、僕も気付いているんだよいつものふたりとすこし違うからその青さがぼやけていく 片っぽで君の心に見惚れて片っぽで僕の心を見つめた何も残っていないあの日の初めてのキスをもう一度探している ねえ、僕に足りないものねえ、今になくなるもの特に選ぶ時間もないままま…

  • 誰も知らない心の物語 – 久保あおい

    透明色無味無臭の冷水の中を泳ぐ金魚達は小さな網で掬われたの この世界にいなかったらこんな絶望を感じなかったのかな?なんて思う。希望に満ちた世界を話すあなたがたは矛盾ばっか、色褪せた溜息 モノクロに見えた未来君がそっと添えた手でカラフルな世界広がったこの大地着地する右足 サヨナラ希望に満ちた世界。サヨナラ浮遊した私 悲しみさえも今は愛しい 全ての感情は未来を彩る大切なスパイス 誰も知らない私の物語決…

  • 少し疲れちゃったな – 久保あおい

    少し疲れちゃったな重く憑りつく日々泣きたいほど心 痛むけれど全部背負い続けてる 「大丈夫だよ」って 張り付いた表情あなたは 気になんてしない 悲しい時 悲しい顔をしたら誰にも見つからず消えられない 消えたいよ すぐに何も欲しい物なんて無い優しさなんて要らないよ泣きごとひとつ言わないよ言いたくないかっこ悪いでしょう?何もかも 何ひとつ 出来ないせめてほっといてくれれば良い気が済む時が来たらもう一度 …

  • お伽話のような奇跡 – 久保あおい

    アクアリウムの中 泳ぐ魚は似ていた 私の世界に窮屈な中もがいて 孤独を感じてる息苦しさに気付いた その時から立てなくなって… 怯えることばかりしかなくなってしまっていて残っていたのはこの場所から逃げ出すことだけここにいることが辛くて離れてく私のこと許して欲しいとは言えないことは分かっているの 何かを探して 求めて出会えた君と一緒に 誰も知らないよこんな物語 お伽話のような奇跡 いつの間…

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