ソノサキトマリ

  • 絶対先政 – ソノサキトマリ

    起立、礼、着席でまた先生の道具になってしまうの使えなくなったらすぐ捨てる失いかけた地位を守るために ゆらゆら過ごしたいの家出るのが怖いのくらくらしてきちゃうよ先生を見るだけでさ ダメ出しが一つ二つ増えるたびにイラついて最後にはもう何も言われなくなるのよあぁ、これって呆れられちゃってるんですか?なんて、聞けないよ 起立、礼、着席でまた先生の道具になってしまうの使えなくなったらすぐ捨てる失いかけた地位…

  • 吾輩は – ソノサキトマリ

    吾輩は猫である 名前はまだ無い何故なら捨て猫であるからして記憶もすべて飛んだ始末でカラスの群れにも溶け込めず不吉だとかで庇護も貰えずもう一度言おう吾輩は黒猫である。 四六時中不満が募って幸不幸はどうでもよくて枯れた花にも名前があるのに外れた道では他愛もなくて揺れる心は止めてしまった暮れる夕日に染めてしまった怒り悲しみが混ざり合ってどんどん躰が黒に染まった 夢も見ない真夜中に少しだけ見えるのはビルの…

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