センチメンタル・バス

花火 – センチメンタル・バス

夜の散歩 ぶらりなんとなく
梅雨が明ける 温い風の町へ
路地裏の垣根越しから
丸い花火がドカーンと上がった

君のうたはすごく下手だけど
なんでだろう ずっと大好きだった
あの頃はよく泣いてたな
裸のココロがドカーンと上がった

大きく口を開けたまんまで
わたし立ち尽くすの
この花火が終わる時
君の記憶 ぜんぶ
消えそうで…

離れてるね だいぶたったよね
君はもう何もかも忘れ 恋してるのかな

ふりかえる家までの距離
くり返し歩いた ふたりだけだった
真夏の匂い あの日の君の匂い
熱く焦げた

大きく口を開けたまんまで
胸の穴にふれた
いま会っても もうたぶん話すコトはないね

ふたりで見た瞬く星空

雲が千切れてゆく
絶え間なく響くその声と
夜を染める火の粉
消えないで
消えないで

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