スロウハイツと太陽

  • それでも生きていくあなたへ – スロウハイツと太陽

    夕暮れ あの日そっと置いておいた言葉は喧騒といずれ来る 夜に溶けて消える帰り道の途中 汚れた制服の言い訳ばかりを 考えて歩いてた 怖いものだらけだった あの頃の話はまるで流行り映画みたいに 過去に消えるがハッピーエンドなんかじゃ なかった結末見たくもない名前ばかりの エンドロール あれから何年も何年も経って君の過去は誰も 憶えていないってさだけど忘れないよな忘れられるはずがないよな 午前3時ラジオ…

  • 本当につらくなってしまったあなたへ – スロウハイツと太陽

    拝啓 僕のことなんてちっとも知らない遠い誰かへあなたの生きてる世界なら この僕の言葉が聴こえるでしょうか別に分かってもらいたい訳ではないけどそれでもここなら誰かに僕の姿がみえると思うから 居場所なんてどこにもないこと目を合わせてはいけないこと痛くても痛いと言わないこと親や先生には話さないこと 後ろから指をさされることそれに気づかないふりをすること教科書のページが減っていくこと大切な何かと共に 言葉…

  • 光の中で – スロウハイツと太陽

    いつまでも夜が明けないなら私がここに いたことだってなかったことみたいだな帰りの切符も 無くしたまま電車はもう眠ってしまったみたいだ 形にならない言葉だったらこんな夜もちゃんと傍に いてあげられたのかな涙が出るよりつらいこともここまで独りで抱えてきたんじゃないか 苦しくって 傷ついても言えなくって でも痛かったよなもう隠さなくたっていいから いつかは笑って 僕らは生きれるかなあの日は今でも あの日…

  • 1960 – スロウハイツと太陽

    ねえお母さん私ね あなたの子供に生まれて本当によかったと思ってるんだよ こんな言葉は嘘だと思うかなこんな言葉に嘘なんてないけどさ 思えば 貰ったものばかりで名前も 愛も この心ももう1度 やり直せたとしてもまたこの唄を唄うよ 神様 私はたしかに今まで良いことばかりをしてきた訳ではないけれどだけどね 一つだけお願いがあってそれ以外はなにも 望まないから ねえお父さん私ね あなたの残した全てを愛してい…

  • ラストシーン – スロウハイツと太陽

    わたしの人生のラストシーンには誰かが傍にいてくれるかな短編小説12ページくらいのくだらない内容しかないけど あなたの人生のラストシーンにはこの唄がそばにいられたらなあいないみたいにされた毎日も死んでしまいたいような夜も気づいてあげられなくってごめんね 話してよ もういいんだよ君は君以外の人にならなくていい教えてよ 全部は分からないけど言葉じゃなくても もういいから あなたが好きな人あなたがいたい場…

  • エキストラ – スロウハイツと太陽

    少しだけ 僕は目を閉じてあの日の言葉を思い出しているあなたは幸せになれないなんて今だって必死で 息をしているのに 誰も気づかないで あの人の名前も思い出せなくてあんなに一緒にいたのになあそうやって忘れていくのかなっていつだって最期はあっけないんだなあ 浮かんだ言葉の数や過ぎてった日々の分だけ積み重ねれば重ねるほどに意味なんて少しずつ薄れてって 息だって 苦しくなって今だって 生きる意味なんてどうで…

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