インナージャーニー
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陽だまりの夢 – インナージャーニー
夢を見たよ生まれる前のこと君のことをずっと探していたよ行かないでと涙が伝うけど記憶はほどけて風になって漂う ああ季節は涙を舟で渡るよそう静かにゆるやかに時が経ち 夢を見れば暖かい窓の横君の腕の中遠くなっていく ありがとうもさようならも言えずに君のすぐ近く、近くにいるのに覚えている?出会った時のことあの日もこんなふうに君を見つめてた ああ季節は思い出の窓の横でそう今は静かに陽だまりになれるああ最後の…
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トーチソング – インナージャーニー
こんなに近くにいるのにぼくら銀河の果てより遠い内緒にしていた話も全部ほどいて終わりにしようよ、ねえ 眼に映るものやカタチが違っていた間違っていた 君の静かなトーチソングまだ胸の奥を締めつける虚しさでまた傷をつけて二度と戻れないまま 知らないふりでどこまでも飛べるような気がしてたこれ以上もう近づけないことやさしさの意味も知ってる 最後まで言えぬ言葉は迷ったまま彷徨ったまま 君のかけた魔法言葉さえも全…
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Mary – インナージャーニー
いずれこのときが来るとわかっていた真綿で締められるような日々の果て行くあてもなくふらふら彷徨う君のこと遠くの星からずっとずっと眺めてた やがて透明な膜が街を覆ったなら吸い込まれそうな青い青い空の下昔君が聴いてたお気に入りをかけようもうなにも怖がらなくてもいいんだよ メアリーどんなに遠く離れても何百、何億、何光年も先でメアリー何度も何度も呼んでみる君の自由は誰にも奪えやしないよ 大切なものをひとつだ…
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予感がしている – インナージャーニー
ひとつずつ片付けてくやらなきゃいけないことたくさんあるひとつめは夢の始末眠りにつき今夜最後の夢を見るのよ さよならの口づけ交わしたらそろそろ行くねと逸らす視線の先まだまだ眠っていたいけどお別れの朝は近づく 丘を越えゆけばまだ間に合う朝焼け今日はなにかが始まりそうな予感がしているまぶたを開けば新しいこの世界が騒がしいほど素敵だ 少しずつ乗り越えてく悲しいことも苦しく冷たい夜もふたつめはこの世界からな…
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きらめき – インナージャーニー
毎回ぼくらそんな感じだった目線の合わない毎日、答えの出ない帰り道そのたび見上げた空名前のない星たち届かない光の数だけここに在る今日を確かめる そうそううまくはいかないねああ想いは渦を巻く イメージを超えてフレームの外へ抜け出して夜を彩って君だけをただ待っていたそのままの君でフレームの外へ抜け出して街を駆け抜けて君が世界を作ったら何度も何度も手繰り寄せて物語は回りだす 散々ぼくら不安になったからどこ…
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夜が明けたら私たち – インナージャーニー
夜が明けたら私たちはこのまま振り返らずに遠い町へ行くのだろう夜のしじまの一粒の光のほうへとそのまま辿れば見えるはず 夜が明けたら私たちはこのまま何も言わずにじっとそのときを待つのさ今はこのまま私を生きていくのだとそっと足を踏み出す コンクリートの上を走るバスに揺られて煌めく夜の街の音に光に飲み込まれ星の見えるあの場所を思い出したら祈るようにまた歩いていく 夜が明けたら私たちは静かに振り返らずに遠い…
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PIP – インナージャーニー
君は綺麗なものしか見ない優しい音楽しか聴かない正しいことしか言わないあんまり悪ふざけはしてないそんなまっすぐに見つめないでよなんでもないくせに! ああもういやにいやになってしまうよ悪くはないけど楽しくないその度わたしは銀河の向こうをすいすい進む 君はずーっと鏡を見てる都合の良いことしか聞かないできれば愛してほしい!だけれど他人には興味ない難しいことを語らないでよずうずうしいやつだ! ああもういやに…
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ノイズラジオ – インナージャーニー
光る灯りを目指して今日も静かに飛んだ僕らは迷子ここは楽園小さな世界誰も知ることのないところ 明日地球が逆さまになって隣に君を見つけられなくてもきっとまた会える時が来るだろうひとりぼっちの僕らだけのこの世界で 窓の外にはいつかの少女今宵の月が明るく照らす生きる灯火意味はないぜ聴き手のないノイズラジオは続く どこまで行けるか裸足で飛び出す狭いこの部屋の外側目指して 祈るより強く走るより速く会いたい誰か…
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ステップ – インナージャーニー
お気に入りの靴で踊り出すのはやはり君がいい一寸先の光逃したまま街を出る 転がる石もかなわないドラマチックなフレーズスクリーンには映らない景色の中で ほどけそうな季節縫って繰り出す茜色の街いつか消えゆくその時までいたずらなスキップで 洗い立ての朝がひとりぼっちの君にキスしたらハッピーエンドの中なんとなく匙を投げる 他の誰にもわからない、神様でさえそれはすてきな夢の中どうか醒めないで 明日になれば汽車…
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少年 – インナージャーニー
進め!風に乗りどこまでもまだ見ぬ世界 手探りで行く君を呼ぶ声が聞こえるか今遠くまで もがいて叫べ 君にこの声 届くだろうか飲み込みきれず 吐き出せもせずわずかに残る 錆びついた味消えてしまうその前に 追い続けては 惨めになって夕暮れの中 立ち尽くしても 進め!風に乗りどこまでもまだ見ぬ世界 手探りで行く君を呼ぶ声が聞こえるか今遠くまで もがいて叫べ 転んで擦りむいたその足で 一歩づつ行けばいい 他…