やなぎなぎ
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明日の話 – やなぎなぎ
いつから飛べるってことに気付いたのかもう 境界はぼやけているけれど 見下ろした景色はただひたすら自由で眩しすぎたことは覚えていて あなたが地上で手を振るとわたしはぐるりと旋回して綿雪のように羽を降らせた そうして出掛けたらどこまででも高く遠く 世界を見渡して花冷えに木の芽夏空から星のヒナをおみやげに咥えていくの この出会いがずっと前から決まっていても そうじゃなくてもどちらでもいい 今目の前にある…
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約束はいらない – from CrosSing – やなぎなぎ
ねえ 愛したら 誰もがこんな孤独になるの? ねえ 暗闇よりも 深い苦しみ抱きしめてるの? 何もかもが二人輝くため きっと 君を君を 愛してる心で 見つめている 君を君を 信じてる寒い夜も ねえ 恋しても 誰にもいつか終わりが来るの? ねえ 青空よりも 澄んだ ときめき捨ててしまうの? 季節変わりの風道を走る ずっと 君を君を 愛してる心で 見つめている 君を君を 信じてる寒い夜も たとえ明日 亡く…
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Partie de ton monde – やなぎなぎ
まるで通りかかった知らない人のようなのに突然出会った誰かになる瞬間 一枚の絵に描かれたそのひとを見つめてる午後 少し暗い店の奥そう今 うつむいた横顔小さなかんむりが飾るのはどんな思いなの? 声がしそう 細く響くあなたの世界の一部になれたら…なれたら ただそう願う 胸に淡く重ねた絵の具がそっと閉じ込めるのよ聞こえない… 頼りない輪郭どこか私のこころ 滲んでるみたいだけど触れら…
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ルーキーシーフ – やなぎなぎ
ふと気になってなぜか立ち止まったんだ白いギャラリーの隅に佇んでいた 技術だとか歴史も知らないけどくすぐったいような衝動が走ってひと目見た時はじまった 君を颯爽と攫う真っ赤な糸を手繰り潜り翔りそんな夢だけたたましく響いてるサイレンまだ捕まるわけにはいかないからサーチライト避けて人目を欺いて辿り着くよ 必ず現実になる日を温めながらまた夢見てるルーキーシーフ 夜が来たら 思い返している頬杖ついちゃうくら…
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Blank – やなぎなぎ
手のひらのなか小さな光のような特別なんだと謳える夢を見つけて私の意味をうっすら繋いでいる脆く弱い夢誰かがのぞけば壊れてしまう 何も嵌まらない何も埋まらない私以外は□□名前も無いのに飾られないわ無名のプロトタイプ瓦礫の塔に 曖昧な意味を形に変えたがるのは同じと知って孤独を和らげたいから? 私は好きも嫌いも分からないただこれ以外に伝える手段を持たないだけ のみこむたびに吐き出すたびに少しずつ満ちた□□…
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私とクーリエ – やなぎなぎ
遥か 海を越えた知らない国へ連れて行って 一緒に 閉じた暗がり開くとき 最初に目にするのはあなたの指先であるようにいつも願う 慣れない香りの木箱に包まれ 私は時を止めたままのタブローあなたの針は進むのに何も言えない 出来ない変わりはしないけど連れて行って どこへでも きっと今頃には夕陽でも見ているの私の心配を少し してみたりしてそうして西の風に吹かれて辿り着くあなたの最後の旅はどこへ行こう 閉じた…
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Picky about you – やなぎなぎ
ふらつかないで一番良いポーズしててpicky about you 眩しいライトたった1点だけ照らすために角度も 光量も完璧にして 埃ひとつない贅沢な展示台とプレミアムクラスシート準備はもうとっくに出来ている カウントダウンベールを剥がす瞬間 きっと忘れないわいつか壊れるとしても凛とそこにあったと 折り紙つきで逃げられない愛と知って鑑賞されていてねこだわりはあなただけ 近づかないで触れてしまわないよ…
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色覚醒 – やなぎなぎ
まっさらに溶けた 私の色彩もう誰にも見つからないかくれんぼみたいアンフェアなルールも支配すれば可愛いだけの獣 理解も 共感も求めないなら真面目がすぎるお手本はただ目の毒 何者にもなれない 上等ありったけの色つくってそこら中にぶちまける大人かぶれに生きて ひとつでも汚せば笑える 花マル○ 白々とキャンバスは 次の手を待つ誰かの好きな色をのせることが善いことなんて烏滸の沙汰自らずっと息を止めてた 心か…
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oversupply – やなぎなぎ
好いたほどに飽いてった入れ込む反動は無関心次のステージではもっと刺激的な現実(リアル)をよろしく平均点ならいっか、なんてマイナスのほうがまだマシ これじゃないやあれでもない千切り捨てた日々がいつの間にか 膝まで嵩張ってた 粘りつく忘れたはずの昨日どうして恨めしく見るのもうキミはうんざり 次から次ブランクを作っては埋めていく作業それが生きるってことじゃないのちょっとばかし面白おかしく演出したくらいじ…
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豆粒タイムライン – やなぎなぎ
いつもより早く目が覚めた朝新しい靴を履いて地図片手に 思うまま歩いてどこまで行けるか なんて 想像したより息が切れて何度も赤信号に捕まったり先行きは不安 だけど歩いてみるよ一番遅いスタートを切ったそんな気持ちだけど始まったことに違いはないよ豆粒タイムライン大げさに飛び出して いつの間にか空腹も忘れて見慣れないサイネージの群れに囲まれてちょっとクラクラするけど好奇心が勝ち誇ってる なんでも 踏み出す…