つげゆうじ
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時を紡いで – つげゆうじ
眩しい陽射しの その中で瞳を閉じれば 思い出すたった一度の 人生は出逢いと別れを くり返す 時を戻す事 できるならあの日失くした夢拾い集めては こぼす涙あなたに逢いたくて… 時を紡ぎ 愛を紡ぎ人は生きてゆく時を紡ぎ 夢を紡ぎあなたがいるだけで… 迷いつまずき 歩く道何度も何度も 立ち止まるこらえきれない 寂しさにあなたの笑顔を 思い出す いつかこの時間(とき)が 思い出に変わるその月日(とき)まで…
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人生夢航路 – つげゆうじ
鉛色した 日本海はじけて 砕ける 波しぶき熱い思いを 胸に秘め長い航路の 旅に出る俺の人生 真っ直ぐに夢を積み荷の夢を積み荷の 人生夢航路 遠く かすんだ 沖の船砕けて 散りゆく 波の華浮かぶ波間の 海鳥にこれでいいかと 問いかける俺の人生 七転八起(しちてんはっき)夢に漕ぎ出す夢に漕ぎ出す 人生夢航路 北の 海風 頬叩く荒ぶる 波間を 吹き渡る時化(しけ)を乗り越え 帆に立てば赤い夕陽が 目に沁…
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愛のメッセージ – つげゆうじ
たった一人 大切な人にこの人生 出逢えて良かった 叶うのなら 廻る季節(とき)のように次に生まれてきても めぐり逢いたい 優しさも ほほえみも かくした強がりもそばにいて 抱き締めて いたいから この愛を 伝えたい 離しはしない 振り返れば 駆け足の日々もぬくもりまで あざやかに浮かぶ 心の奥 消えない灯(ひ)のように二人はどんなときも つながっていた 愛しさも 寂しさも 結んだ絆までそのままで …
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母のララバイ – つげゆうじ
元気だった おふくろに夢で今だに 叱られる今じゃ親父の この俺が子供時代に 戻るとき今はいくつに なるのだろう過ぎた年月(としつき) 指を折る遠い昔の 思い出が一つ二つと よみがえる母のララバイ 口ずさみおふくろの年齢(とし) 数えてる母のララバイ もう一度聴いて眠って みたかった 通り過ぎる 人の群れどこか似ている 後ろ影母を捜して 振り返る遠い故郷(ふるさと) 近くなる丸い背中の 温もりが今も…