たくみ稜

  • 雑魚 – たくみ稜

    天に選ばれ道を行(ゆ)くヤツ一山いくらで身を売るヤツ雑魚(ざこ)には雑魚の誇りがあると負け惜しみなんぞ役にも立たぬ ろくでなし ホラ吹き ああ道化輝く場所はどこにある 信じ疲れた心を抱けばざんざざんざ 風が撫でる信じてやれよ 自分くらいはあきらめるな まだくたばってねえ 夢に愛され星になるヤツ見向きもされずに置かれたヤツ雑魚だと呼ばれ蔑まれても腐った鯛より値打ちはあるさ 怠け者 ボンクラ ああ詐欺…

  • なんぼのもんや – たくみ稜

    あんたがくれた愛の言葉は酔ったついでの戯れ言でいまの暮らしのじゃまにもならんアホな女と思たんやろ あのとき一緒に見た夢なんで大事にしてんのか 男なんてなんぼのもんや恋なんて 未練なんてなんぼのもんや傷つくことだけじょうずになって淋しい私を夜風がつつむ 独りで歩く道の傍らもたれる肩が欲しくなる取り柄のない女にそっとちいさな花をくれたんやろ 誰にも本気で優しいそんな人ほど冷たいね 男なんてなんぼのもん…

  • 恋物語part2 – たくみ稜

    忘れたことは なかったよも一度逢えると 信じてた 本当(ほんと)に信じてた二人を包む キャンドルライト夜更けの青山 思い出の店通うぬくもり 寄り添えば再び始まる 恋物語 あの頃ふたり 若すぎて忘れていたよね 優しさを 本当(ほんと)の優しさをおまえを失くし 初めて知った本当は誰より 大事な人とそっと時間を 巻き戻し再び始まる 恋物語 信じて欲しい もう一度泣かせはしないよ 離さない 本当(ほんと)…

  • 夢でいいから – たくみ稜

    雨の路地裏 小走りにこの手を振り切り 消えた人一途に愛して 捨てられてそれでもあなたが 好きなのよ夢でいいから 夢でいいから 逢いに来て 髪の形も 口紅もあなたの好みに 変えました一途に尽して 泣かされて涙のぶんだけ 痩せましたどこにいるのよ どこにいるのよ 今頃は 恋の傷跡 チリチリと酔うほどなおさら 痛みます一途に信じて 騙されて今でもあなたを 憎めない夢でいいから 夢でいいから 抱きしめて …

  • 見果てぬ夢 – たくみ稜

    うしろ向いたら 昭和が笑う前だけ見てろと 急き立てる過ぎた時代に 逢いたくなれば酒を片手に 逢いに行く見果てぬ夢を 追いかけて胸に刻んだ 春や秋酔いしれる度 口にでる「二人の世界」のあの歌が まるで映画の セットのような古びたまんまの カウンターこんな酒場は 男に限るそれもひとりが よく似合う見果てぬ夢が ゆらゆらと閉じたまぶたを 駈け巡る人生という時刻表心に印して 酒をくむ 見果てぬ夢を 追いか…

  • マザー~おかん~ – たくみ稜

    生みの母とは 死に別れ突然だったよ 十三だった心にぽっかり 穴が開きさみしかったよ 悲しかったよ誰に頼って生きるのか子供の俺には 残酷だった 俺のおやじの 再婚相手義理の母でも 育ての母か誰に似たのか 上手いねと俺の歌った 演歌を聞いてそっと頷き目をとじて笑顔と涙で 拍手をくれた 俺はあの頃生意気だった今なら言える ごめんと言えるいつも変わらぬ やさしさで俺をここまで 見つめてくれた母の心の奥深さ…

  • 上海たずね人 – たくみ稜

    君を探して 今日もさ迷えば外灘(バンド)の灯りが 夜霧に煙る可愛い訛りで 「愛してます」と言ったあの日に 帰れるならば離しはしない もう二度とあぁ上海 上海 上海たずね人 君が運命(さだめ)の 女(ひと)と気づいたよ許しておくれよ 愚かな俺を瞳にいっぱい 涙を溜めて無理に微笑(わら)った 空港ロビー忘れはしない その姿あぁ上海 上海 上海たずね人 ジャズが流れる 浦東(プドン)たそがれて道行く誰も…

  • 終わらない愛 – たくみ稜

    あなたに出逢えた あの日から喜びも哀しみも 色あざやかに星の光も 花の命も前より 輝いて見える幾つかの恋と さよならは大切なものを 教えてくれた終わらない愛が女の 最後の希みよあなたを支えて あなたに支えられ生きてゆきたい あなたのぬくもり 感じたら雨の日も風の日も もうつらくない夢を分け合い 涙ふき合い前より 大人になれた過ぎ去った過去は 忘れるわ幸せを胸に 抱きしめながら終わらない愛があるなら…

  • オランダ坂 – たくみ稜

    長崎…夜霧が せつなく流れ迎えに来たのに あなたは居ない待たせてごめんと この腕に強く 強く 強く 強く抱きたかったよ…濡れた石畳 鐘の音(ね)が響く想い出の オランダ坂よ 長崎…きらめく 港の灯かりあなたはどこかで 倖せだろか噂をたよりに さがしても風が 風が 風が 風が胸で泣くだけ…異人屋敷から 胡弓(こきゅう)の調べが懐かしい オランダ坂よ 長崎…小雨が淋しく煙るひとりじゃ哀しい 港の夜更け…

  • わかれ雨 – たくみ稜

    涙がくしの 女傘(おんながさ)くるり回せば 想い出ゆれるあんな情なし 冷たい男(ひと)になんでこうまで 惚れて 惚れて 惚れたのか胸にしんしん…おんな泣かせの わかれ雨 信じすぎたの バカなのね嘘も本当も あなたは上手女房きどりで 尽くしたあの日夢を見させて 捨てた 捨てた 捨てた男未練しんしん…おんな泣かせの わかれ雨 何度寝返り 打ったやら眠れないのよ 窓打つ風にあなたお願い わがまま聞いて寒…

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