がらり
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ステラ – がらり
あの頃と何が変わったのだろう答えはまだ分からないままだけど揺れながら進む回り道もいつかそれが正解になるはずさ 移りゆく街のその合間に僕らはいる不安にもなるけれど上辺じゃないものを集めたなら少しくらいましにはなるはずさ ガラスの破片が散らばる道も後から見れば輝いて見えるよ いつもずっとそばにいてあげるよ闇を照らす朝焼けのステラ答えはきっと一つじゃない歩む道が正解になるはずさ 消えてゆくいつかこの身体…
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ガラスの靴 – がらり
魔法をかけてよ私に私に誰かに見つけてもらいたいの悲しみかき消す魔法を魔法を今すぐここから抜け出すため 「心の中で絡むそれらをほどきたいの」「夕風に吹かれて鼻歌を口ずさむことね」 だからガラスの靴投げ捨てたら踊るのよ一人で解き放つの生まれつきの私になる 鏡よ鏡よ答えて答えて私が一番美しいときらめく光と理想の容貌を今すぐ与えて私だけに 「心が変わり果てた全てを刺す刃に」「朝焼けを浴びてひとしきり踊り明…
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退屈な夜に – がらり
退屈な夜の十時に貴方の声が聴きたくてTonight Tonight やけに熱い夜だから 気まぐれな君はすぐばれる嘘をつく大人の僕だから信じたふりもできるインスタントコーヒーならせめて甘くしてよね上っつらの言葉も冷める前に飲み干せる 悲しくなるのはどうして?分かり合いたいのに見つめるほどに欲しくなってしまう 退屈な夜の十時に貴方の声が聴きたくてTonight Tonight やけに熱い夜だから 僕の…
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砂の歌 – がらり
どうせまた単純な問題で間違えて関係ない誰かに神経擦り減らすんでしょ?ドンピシャな解答は最初からないしどうせ今日も揺らいで海底でのたうち回っている 有り余ってるんだ何もかも隙間なく埋め尽くされてんだ全部が増え過ぎた選択肢がさ自由を奪ってしまったかといって僕は一つも手放す勇気はないから今日もどうも重い荷物抱えたまま歩く遠く 遠く なんか痛いのは身体だけじゃないなんか痛いのは身体だけじゃ 生まれ変わるな…
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女郎蜘蛛 – がらり
仮初の恋人首筋にくちづけ寂しい夜が来たら遊びにおいでよ 何処にでもいる様なあの人が今夜は煌く街を抜けて向かうは蜘蛛の巣 撫子色の頬を撫で下らない程愛してよほんの一時でも約束より不確かな気紛れより意図的な何かでまた逢いましょう 起き抜けのあなたは媚びる様なまなざし「怖くて仕方ないの」うそぶく毒蜘蛛 硝子細工のかんざしに伽羅の香りを燻らせてそっと微笑む人玉虫色のくちびるお口に合うなら惜しみなく召しませ…
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午後二時の通り雨 – がらり
太陽を遮った雲は東京を濡らし愛なんて要らないと君は今日も嘘泣き 世界中で僕ら一体どの場所にいるのかそこから確かめたいよこのままじゃ嫌になって ほら最初から君と僕が出会うべき二人なら何一つ問題ないはずさ確かめてみればいい 台風が過ぎ去った後の東京は冴えて単純で明快な答えが少し浮かんで がらくたは全て洗い流したような雨止みに瞬く恋は輝いてさあ行こうよ ほら信じてよ君と僕が出会うべき二人だとこの秘密も嘘…
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ふたりぼっち – がらり
どんなに遠く離れても僕ら結局なんか会いたくなっちゃって毎週末のフライデー・ナイトいつも同じ場所で待ち合わせしてる 日が沈む胸が鳴る君の目が星になる 浮かれたり揺らいだり嘘みたいに噛み合わさって当たり前に隣り合ってずっとこのままでいい気がして笑い合って嘘ついて作り合って慰め合ってよく似てる ふたりぼっち一瞬言葉をなくしたら見つめ合う時間だ 「ねぇほらもっと近づいて」もし結んだ手と手が離れてしまったら…
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ビードロに切り花 – がらり
枯れてしまう前に水をあげてくれないかい?明るい日差しに当てたらまだ枯れないはずだから 寝れないまま夜は更けてゆくあえてカーテン開けて朝日浴びるもう寝なくていいや考える内にいつの間にか寝てた 今何時? What do you want me to do?How about without you?星の数数えるような果てしないほど遠くなっても数え続けてしまうよKeep seeking a life f…
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揺れるピアス – がらり
きらめいていたのはあの星じゃなくて君だと気づいたのさ悔しいけどそうみたい ことごとくずっと外れを引いてきたけどたまにはいい方に転ぶこともあるって祈りのメロディー囚われない 過去になるべく笑顔が歪まないように このままどうにでもなってこのままどうにでもなって揺れるピアスみたいにふらつく身体夢から覚めたらまだ夢の中みたいな朝狭すぎる角部屋で持て余してる うつむいてしまうようなやるせない夜が消え失せるこ…
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夢酔い – がらり
このまま消えてしまえば楽なのかな揺れ動いた一人の夜 また今日も涙が枯れ果てたら朝が来たよくたびれた夢はまだ この胸に この胸に 叶わない こんな願いは叶いそうもない何も持たぬままなのに 心だけ大人になりそびれて分かり合えない疲れ果て嘘をつく この胸に この胸に 何時まで もがけばいいのか誰かに届くのか見知らぬ人に抜かされる度に蠢く街の片隅 取り残されたのか嫌いな人だけが増える このまま消えてしまえ…