あらい玉英
梅雨満月 – あらい玉英
こんなわたしで いいのでしょうか
そっとあなたに ふり返る
一度はなくした 恋の炎が
恥じらいながら 燃える夜
月に抱かれた 恋兎(うさぎ)のように
愛する事しか 出来ないわたし
身の丈ほどの 暮らしでいいの
空は紅色 梅雨満月
合わせ鏡で 幸せ探す
薄い背中が 哭いている
今度逢うのは いつですか
ため息つけば うずく胸
ひとりぼっちじゃ 生きられないの
みんなあたしが そうさせたのよ
手のひらほどの ぬくもりでいい
濡れて哀しい 梅雨満月
月に抱かれた 恋兎のように
愛する事しか 出来ないわたし
あなたがそばに いるだけでいい
涙にじんだ 梅雨満月