南正人
家へ帰ろう – 南正人
ぼくを追い抜いてゆくのは
淋しそおな 後姿ばかり、
乾いた笑ひ……
すすりなき……
長ひひにちは こおして終わる
夕闇はいつも 背後から
ひとを追ひやるよふに
やって来る
街の光が遠ぉーざかる
最終バスで
揺られて帰ろう
可愛いいあいつや
みんなのまってる
TO.KO.RO―――
ぼくを追い抜いてゆくのは
淋しそおな 後姿ばかり、
乾いた笑ひ……
すすりなき……
長ひひにちは こおして終わる
夕闇はいつも 背後から
ひとを追ひやるよふに
やって来る
街の光が遠ぉーざかる
最終バスで
揺られて帰ろう
可愛いいあいつや
みんなのまってる
TO.KO.RO―――
ふりむいた あなたの背中になつのごごの ひざしがまぶしすぎてまるで わたしをさそひこんでいるようだじぶんでも はかりしれなひこの胸の くらがりをあなたは 歩ひて
そらのかけらを とびこしていつものまちかどへごがつのあめの わすれものあおいみずたまりおちたにじのかげはかぜにゆられ ゆららああのひとのまつ まちかどへらららら
あいつのことなどもういい 忘れたよォ想ってみたからって帰るわけじゃないしィ慣れれば平気さァよくあることさァだけどォ やっぱりひとりの夜は淋しいよォ嘘の恋でもいい
ひとりぼっちオレンジ色した夜の窓辺ガラスのむこうにひとりぼっち白い粉雪いつまでも少しも濡れないつもらない粉雪ガラスのむこうのうつろな瞳涙ににじんだわたしのこころ