なるみや

桃色の血潮 – なるみや

この夏熟れていく
禁断の果実は貴方
うごめく本能が
つい食べてしまったんだ

ああ 神様
私 どんな罰でも受けます
みっともなく燃え上がって、そう
熱情暴走中…!?

桃色の血潮が貴方に恋してる
こんなに好きなのにね ただ
結ばれない運命なんて切り落とせるけど
ちょっと痛いかもね

仕方がないでしょ
やるせない嫉妬に駆られ
魅惑のその身体に
朝から飛びかかっている

ああ 神様
私 どんな地獄に堕ちます?
持て余した女盛りで
上々炎上中…!?

はりぼての身体で貴方を愛してる
どんなに深い暗闇でも まだ
赦されない二人を慰めてくれる
一筋の光をきっと信じてる

幼稚な私をなだめるように
身体中探って、弄って、
自由に暴けばいい
「不埒な善」より「確かな悪」を
真っ赤な血を薄める白を

いつまでもありのまま貴方に恋してる
こんなに好き、好き、好き、すき…。
やがてうつろふ季節の中で濁る
ひと夏の過ちなんかにしないで

桃色の血潮が貴方に恋してる
こんなに好きなのにね ただ
結ばれない運命なんて切り落とせるけど
ちょっと痛いかもね

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