折坂悠太

ハチス – 折坂悠太

誰かが祈ってる
朝方の夢のあと
そなう花は白い
ひとひらのレシートに
読み取れたやさしさを
辿って何処へ行くんだろう

きみのいる世界を「好き」って
ぼくは思っているよ
蓮の葉ゆらす風の中で

誰かが祈ってる
人波をせき止めて
煙が立ち上がる
わけなど知らないが
ただ事と思えない
心が逆剥けるほど

きみのいる世界を「好き」って
ぼくは思っているよ
昔とちがう風の中で

深く 深く 深くに
根を伸ばしてゆく

遠くで雷が光る
パンにジャムを塗る手が止まる
芽を出さなかったつぶつぶ
ふつふつと語り出す
「あせるなよ」「せかすなよ」
暦が変わったらもう一度
あのお堂に立ってみよう
今度こそへっちゃら

ポケットの中ちゃんと
握りしめて離さない
そうだ 何か理を
パンにジャムを塗る手は動く!
しいて何か望むなら
全ての子供を守ること
全ての 全ての子供を守ること

誰かが祈ってる 朝方の夢のあと
そなう花 色とりどり

この頃の気分を奪ってみろよ
奪ってみろよ
この胸のうずめきを ほら

きみのいる世界を「好き」って
ぼくは思っているよ
昔とちがう風の中で
きみのいる世界を「好き」って
ぼくは思っているよ
蓮の葉ゆらす風の中で

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