五代ショウ

長崎慕情 – 五代ショウ

途切れ途切れの 噂を追って
流れ流れて あなたの故郷(こきょう)
けむる小雨(こさめ)の オランダ坂を
濡れて歩けば 未練が沁みる
命ぎりぎり もうこれ以上…
逢いたい逢えない 長崎のひとよ

遠く聞こえる マリアの鐘に
涙ひとすじ 流れて落ちる
いつか一緒に なろうと言った
罪なあなたと 神戸の灯かり
夢もちりぢり おんなの胸に…
あの日が恋しい 長崎の夜(よる)よ

別れ言葉が 刺さったままの
今に割れそな ビードログラス
愛し抜くのも 身を引くことも
辛い運命(さだめ)と 分かっていても
命ぎりぎり もう一度だけ…
逢いたい逢えない 長崎のひとよ

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三日月ララバイ – 五代ショウ

廊下に響く 靴音が隣の部屋で 立ち止まるお前じゃないと 知りながら心の隅で 期待した三日月ララバイ ララバイ寂しい胸に 突き刺さり今夜も 眠れそうにない馬鹿だな

おふくろの手 – 五代ショウ

夕焼け空を 見るたびに子供の頃が 蘇(よみがえ)る生意気ばかり 言っていた昔を 今は悔やんでるああ こんな日はいつも一番恐くて 優しかったおふくろの手を 思い出

片割れグラス – 五代ショウ

破れた障子を すり抜ける潮風(かぜ)が心に 沁みる夜(よる)今夜もひとり 帰らぬ男(ひと)を浜の酒場で 待ち詫びる飲めば飲むほど 夢に酔い涙ぽろぽろ 涙ぽろぽろ

中州悲恋街 – 五代ショウ

出口の見えない 恋はごめんだあたしが女で あんたが男それだけだろたったそれだけ…那珂川(なかがわ)に 映る迷いの口づけ水面はただ 見つめている明日(あす)を失く

奥越雪の火祭 – 五代ショウ

根雪に埋もれた 勝山城下清き流れの 九頭龍(くずりゅう)河原静かに顔だす 猫やなぎ北風春よぶ 左義長祭蝶よ花よ 花よのねんねと大擦(だいずり)太鼓の バチが舞う

愛は氷河のように – 五代ショウ

ほこり被った 窓辺のギター奏でた季節が 色褪(あ)せてゆく甘えたがりのおまえ 無口にさせた俺の背中に 別れの足跡…さめた視線の その先におまえは何を 見てるのだ

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