東海林太郎・小笠原美都子
九段のさくら – 東海林太郎・小笠原美都子
富士と桜の 日本に
よくぞ男と 生れたる
いのち捧げて 勲と咲いて
咲いて誉れの 九段坂
ああ一片は わが父か
さくら咲く咲く 九段坂
父を夫を いとし子を
送る誉れの 兵の家
泣いて拝む 護国の神と
神となる日の 九段坂
ああ一片は わが夫か
さくら咲く咲く 九段坂
花のアジアが 来るまでと
固く誓った 尽忠の
大和男子が 今こそ還る
還るみやしろ 九段坂
ああ一片は いとし子か
さくら咲く咲く 九段坂
富士と桜の 日本に
よくぞ男と 生れたる
いのち捧げて 勲と咲いて
咲いて誉れの 九段坂
ああ一片は わが父か
さくら咲く咲く 九段坂
父を夫を いとし子を
送る誉れの 兵の家
泣いて拝む 護国の神と
神となる日の 九段坂
ああ一片は わが夫か
さくら咲く咲く 九段坂
花のアジアが 来るまでと
固く誓った 尽忠の
大和男子が 今こそ還る
還るみやしろ 九段坂
ああ一片は いとし子か
さくら咲く咲く 九段坂
遠くかすむは 彦根城波に暮れゆく 竹生島三井の晩鐘 音絶えてなにすすり泣く 浜千鳥瀬田の唐橋 漕ぎぬけて夕日の湖に 出で行きし雄々しい姿よ 今いずこあー青春の
馬車はゆくゆく 今日もまた沈む夕陽の 果てまでも走れ走れ 走れ走れランランランランランランランラン黒馬はいななく 鈴は鳴る希望抱けば 人生の旅の花園 愛の路走れ