なるみや

乙女的ストーキング – なるみや

あ、あ、アナタを
み、み、みていた
い、い、いつもの
3番ホームで
ま、ま、まいにち
あ、あ、あつめる
ひ、ひ、ひみつの
横顔コレクション

純情でした 「きみ」をただ知りたい
好奇心は時に乙女の仇ね
鮮烈でした アナタの瞳は
直接見るには眩しすぎたのです

何気ない仕草のひとつひとつ
滲み出るその才能
首筋を伝う汗も
一滴残さず その行方を
見届けたいわ…

(アナタいつでも)
た、た、正しく
き、き、清らか
に、に、憎らしく
されど恋しく
み、み、見つめて
さ、さ、触って
ひ、ひ、秘密の
妄想センセーション

青春は 日々の中夢の中
アナタという彩りは
酷く切ない季節に
ただ香るだけ
触れたら散るあの花のように

あぁ、春が巡って
二度と逢えなくても
僅かな甘い記憶に
ずっと恋をできるでしょう
春めく駅 この想いもいっそ
どこかへ連れていって
だって 未だに僕は
陰で見ているだけ

あ、あ、アナタを
み、み、みていた
い、い、いつもの
3番ホームで
ま、ま、まいにち
あ、あ、あつめる、
ひ、ひ、ひみつの
横顔コレクション
気づくな春よ、叱るな僕を、
奥ゆかしく恋せよ乙女だろう
日々恋煩うのが乙女だろう

もう一度だけ
あぁ、貴方を見つめて
今更何も出来ないわ
誰にも見つからないで
その、しなやかな身体触らせないで
(気づくな春よ、叱るな僕を、
奥ゆかしく恋せよ乙女だろう)
日々恋煩うのが乙女だろう

もう、どうしようもないほど
乙女だろう。

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