二葉あき子

秋風に泣く – 二葉あき子

秋風さむき旅ごろも
故郷たずねて来て見れば
父母居まさず 我家は荒れて
夢の小草(おぐさ)に虫が啼く

幼きむかし 童(わらべ)らと
笹舟うかべし いささ川
我名を呼ぶごと 川波咽(むせ)び
故郷(ふるさと)の秋は暮れてゆく

涙に呼べど返らざる
幼きわが夢 若き夢
歎けば夕雲 くれない燃えて
秋風さみし花芒(はなすすき)

人気の新着歌詞

恋の曼珠沙華 – 二葉あき子

思いかなわぬ 夢ならば何故に咲いたぞ 乙女の胸にあの日から 人知れず咲いた花ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華君を見ぬ日の 苦しさは燃える心の 砂漠の果に誰を待つ

誕生日の午後 – 二葉あき子

去年迎えた 誕生日に赤いダリヤの花を飾りふたりで 楽しく祝ったのも この部屋よわずか一年瀬の 月日の影さだめの糸の 悲しさは待てども来ぬ君よせめて想い出の あの

ミス仙台 – 二葉あき子

森の都の 花乙女月に掉(さお)さす 広瀬川若きひと夜の 恋ごころ仙台 仙台 なつかしや夏の祭は 七夕に星も逢瀬の 笹の露君と歩みし 思い出や仙台 仙台 なつかし

夢よもういちど – 二葉あき子

派手に咲いても ダリヤの花の露の涙を 誰が知ろ何故に消えるぞ 女の夢は夢よ 返れよ もういちど道は二筋 願いはひとつ恋は苦しい 花うばら女ごころを 哀れむように

こころ月の如く – 二葉あき子

青き真珠か 花かながれくる光よいまも昔の ままに澄める空の月よ ああやさし君の 愛の言葉音無くささやきわれを濡らす 月の光消ゆる涙か 露かくもりなき光よ呼べど返

たそがれのワルツ – 二葉あき子

たそがれのそよ風に よせて歌うわが胸の うた哀しこゝろの うた哀し吹けよそよ風 やさしい風よお前と共に歌う 私のうたよなつかしいのそよ風よ 遠い春の薔薇のいろ 

東京セレナーデ – 二葉あき子

お逢い出来ぬと 知りながら柳かぞえて また泣いて今日も銀座を 行き帰り青い灯赤い灯 チラチラと燃えて東京の 夜がゆく街のサロンの 小窓から肩を並べて 見た夜を想

夜のプラットホーム – 二葉あき子

星はまたたく 夜ふかくなりわたる なりわたるプラットホームの 別れのベルよさよなら さよなら 君いつ帰るひとは ちりはて ただひとりいつまでも いつまでも柱に寄

さよならルンバ – 二葉あき子

このまま お別れしましょうあなたの 言葉のままダリアの 花びらさえも恋の時すぎりゃ 色はさめるああ さめた後からいくら 泣いて 泣いて 泣いてみたとてかえらぬ

フランチェスカの鐘 – 二葉あき子

ああ あの人と別れた夜はただ何となく 面倒くさくて左様ならバイバイ 言っただけなのにフランチェスカの 鐘の音がチンカラカンと 鳴り渡りゃ胸は切ない 涙がこぼれる

水色のワルツ – 二葉あき子

君に逢ううれしさの 胸に深く水色のハンカチを ひそめる習慣(ならわし)がいつの間にか 身にしみたのよ涙のあとを そっと隠したいのよ月影の細道を 歩きながら水色の

別れても – 二葉あき子

空になる凩(こがらし) 雨戸うつ吹雪冬の夜は 嵐に更けてゆく思い出の窓辺の 青い灯火(ともしび)も浮世の嵐に 消えてゆく忘られぬ 思い出なつかしい昔あの日が何時

南進乙女の歌 – 二葉あき子

星が招くよ 南進の瞳かがやく 乙女鳥指さす彼方 憧れの島は真珠の 波に浮く胸にみどりの 風うけて遠く友よぶ 乙女鳥御朱印船の 船唄をふけて偲ぶか 紅い月仰ぐ日の

バラと蜜蜂 – 二葉あき子

かわいいあの娘はそよ風に夢みるバラ娘おしゃれな蜜蜂 ひと目見て心もそゞろに 声かけたこちらお向き青い空の下で 恋を語りましょう君のえくぼ とても素敵ですねたのし

乙女の純情 – 二葉あき子

恋の乙女の 純情は夢もきれぎれ 泣きぬれて消えぬ思いに 身を嘆くほんとにわたしが お好きなら好きと一言 聞かせてよ月も片割 片恋の運命(さだめ)かなしく しのば

浜のたそがれ – 二葉あき子

別れともなき 別れゆえ三たび手を上げ 去り行きしこいしの君が 面影をしのびて嘆く 波の唄幾度すくえど さらさらと指をくゞりて こぼれ散るはかなき砂の わが運命(

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