久保あおい

誰も知らない心の物語 – 久保あおい

透明色
無味無臭の
冷水の中を
泳ぐ金魚達は
小さな網で
掬われたの

この世界にいなかったら
こんな絶望を感じなかったのかな?なんて思う。
希望に満ちた世界を話すあなたがたは
矛盾ばっか、
色褪せた溜息

モノクロに見えた未来
君がそっと添えた手で
カラフルな世界
広がったこの大地
着地する右足

サヨナラ希望に満ちた世界。
サヨナラ浮遊した私

悲しみさえも今は愛しい

全ての感情は未来を
彩る大切なスパイス

誰も知らない私の物語
決める私だけの希望絶望

この世界にいなかったら

こんな失望を

与えなかったのかな?なんて惑う

子供騙しにしか

見えなかった

あの言葉が

無性に心の隙間入り込む。

もういいやと願った
過去にそっと寄り添って
新しい未来
繋がったこの右手
跳ね上げる、左足。

サヨナラ絶望に満ちた世界
サヨナラ矛盾した私

喜びさえも、今は優しい。
全ての感情は
想いを彩る大切な未来図

誰も知らない、心の物語
繋ぐ、私だけの、“日常非日常”

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