暇つぶしに持ってきた小説も読まず ただただ見ていた
君のTシャツとぼくの下着が仲良く絡まって回る
帰りたくないな 帰りたくないな
帰ったら君の旅立ちを祝って乾杯する
2人用のベッドも洗濯機も置けない小さな部屋
ここが2人の世界だよ どこにも行けない そう思ってた
帰りたくないな 帰りたくないな
帰ったら君の旅立ちを祝って乾杯する
一番奥の洗濯機の前には髪の毛を逆立てた革ジャンの大男
回転する洗濯物に Like a Rollin’Stone のスピリットを感じたか、
洗濯機にしがみつきその振動に合わせてヘッドバンキングを始めた
Like a Rollin’Stone!!
その手前の洗濯機にはぼくよりはるかに若い母親の姿
2人の幼い子どもを置いてタバコを吸いに行ってしまった
子どもたちは小さなゲーム機に夢中になっている
今敵を八つ裂きにして歓喜の声を上げたところ
どれどれどんな怪物を倒したんだい?ってのぞき見たら
それはぼくらと同じ姿をした人間だった
入り口付近の乾燥機には初老の紳士
さっきからずーと携帯電話で話をしている
「本当に申し訳ございません」 そればっかりリピートしているんだ
ぼくは洗濯機を見つめた 瞬きをやめてその中に君の顔を映し出した
こんなにいろんなものが、いろんなことが、いろんなやつが入り乱れて
それでも回り続けているこの世界の中で
どこかに紛れ込んでしまった靴下の片割れを見つけ出すみたいに、
ぼくはまた君を探し出すことが果たしてできるんだろうか
ランドリーとワールド ランドリーとワールド
ぼくはふいに思い立って立ち上がり
洗剤と水しぶきを撒き散らしながら
回り続ける洗濯機のふたを豪快に開け
大声で君の名を叫びながらその中に頭から突っ込んだ!
帰りたくないな 帰りたくないな…
ランドリーとワールド
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