Kaya

旅人 – Kaya

黄昏の荒野に悲しき
明日を感じても
諦めることさえできずに
心は焦げついていく

暗闇をともしたわずかな
情熱は今やもう
無意識にためらう素直な
足元さえ照らせない

利口に年を重ねて
痛みさえも分からないほど
とても大切な
何かをなくしたのさ

愛という名の情熱よ
僕の中に再び宿れ
冷めた想いで 見る夢は
月さえ見えない夜の砂漠
手探りだけで 明日を
探し続ける 哀れな旅人さ

逃げ場所をなくして
一夜の 優しさを貪って
冷え切ったベッドに転がり
凍りついた夢を見る

「夢中で駆け抜けてきた」
そんなありふれた言葉では
決して償えない 何かをなくしたのさ

罪という名の真実よ
僕の中をもっと掻きまわせ
醜いまでに 人間は
欲望に操られて惑う
満ちた時代を さまよう
行き場を無くした 哀れな旅人さ

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