さようならは
こころを翔(と)び立つ小鳩
傷ついた翼を
けなげにもはばたかせ
いつまでも
見送る人の目の中に……
言葉はたくさんあったのに
とうとう一つになりました
風吹き花散るその中で
あなたに あなたに
まごころで
さようなら さようなら
さようなら
さようならは
小枝をはなれる枯葉
去りがたい思いで
二度三度うちふるえ
あわれと
感じる人のおもいでに……
生まれて何度も云ったのに
云うたびからだがやせました
季節を見送るその中で
あなたに あなたに
まごころで
さようなら さようなら
さようなら さようなら
さようなら…………
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